私の小さな旅 北海道の文学碑と歴史に戻ります北海道の文学碑のトップに戻ります

北海道の文学碑

石川啄木と小樽

1907年 明治40年 満21歳 小樽 約100日
1907年9月28日〜12月21日(在籍85日)月給20円のち25円 小樽日報
     10月2日 妻・節子、京子、母・カツと小樽区花園町14番地西沢善太郎方(現小樽市花園3-9-20 味処た志満)に間借り。
       6畳と4畳半の二間だった。
      野口有情と3面記事を担当。函館から家族を呼び、仕事に情熱を燃やしたが、主筆の岩泉江東と
      ことごとく意見が対立し、わずか十数日で小樽を去った野口雨情を追うように辞めることになる
     12月12日 事務長から暴力をうけ退社

1908年 明治41年 満22歳   
1月1日 「門松もない」貧しい正月を迎える。
1月13日 社長の白石義郎の経営する「釧路新聞社」勤務決定。
1月19日 妻子と別れて、小樽を発ち釧路に向う

啄木が釧路に去った後、家族は花園町畑十四番地の星川丑七宅に移った。現在の花園3丁目13-4、現片岡宅。
生活はかなり窮迫。
啄木が再び小樽に戻ったのは4月14日ー啄木一家は家財を整理して函館に向う

石川啄木が住んだ南部煎餅屋西沢宅 石川啄木が住んだ南部煎餅屋西沢宅
初回の住居 南部煎餅屋西沢宅
啄木は明治四十年十月二日この地にあった南部
煎餅屋西沢善太郎方二階に間借りした
日記にも詳しく書いているが、函館の岩崎正に
宛てた手紙にも「今日かはたれ時の薄暗がり時、
駅夫に牽かせたる大八車を先立てて中央停車場
の駅長官舎をでて、この名も優に美しき花園町
の南部煎餅売る店に移り住みたる男女四人有之
候、四人の一人は小生にて あとは母と節子と
可愛き京ちゃんに候、室は二階二間、六畳と四
畳半にて何れも床の間あり思ひしよりは心地よ
く候・・・・・」と書き送っている。
宮崎郁雨が見習士官として旭川へ入隊、秋の機
動演習中休暇をとり啄木に会いにきたのがこの
南部煎餅屋である。
 この啄木の隣室に
「泣くがごと首ふるはせて手の相を見せよとい
ひし易者ありき」と詠まれた 売卜者天口堂
海老名又一郎がいた、この南部煎餅屋が現在の
た志満である。その後、改築されたが啄木の住
んだ当時の二階の床柱二本は今も残されている。

小樽市
味処た志満 内部
「味処た志満」内部
石川啄木と小樽日報社跡
かなしきは小樽の町よ 歌うことなき人々の 聲の荒さよ
小樽日報は、道会議員の白石義郎氏が明治40年10月創立し、
石川啄木、野口雨情らが発刊に加わった。
 小国露堂の紹介で、札幌の北門新聞から明治40年9月27日
小樽日報社に入社するため来樽した啄木は雨情とともに三面
記事を担当した。当時小樽に姉が嫁いでいたこともあって函館
から家族を呼び寄せ、新しい土地での仕事に情熱を燃やした
が、主筆の岩泉江東とことごとく意見が対立し、わずか十数日
で小樽を去った雨情のあとを追うように、同年12月12日退社
し明治41年1月19日小樽を去った。

小樽市
小樽日報社跡

味処た志満で見つけた貴重なおまけ

大江健三郎大江健三郎

石川啄木文学碑
石川啄木・小樽花園公園内の歌碑

こころよく、我にはたらく仕事あれ、 
 それを仕遂げて、死なむと思ふ

1907年5月、北海道にわたり、函館で代用教員や地元紙の記者をはじめる、家族を呼び寄せるが、8月15日の大火にあう。
小樽、釧路など、道内を転々とした末、1908年、単身上京。
金田一京助の世話になる一方、芸者にいれあげ、
借金を重ねる

明治20年(1907年)9月末、21歳で小樽日報の創業に
参加するため来樽。
小樽日報では野口有情と3面記事を担当したが。
しかし、100日余りで事務長と喧嘩し呼び寄せた家族を残し釧路へ。
石川啄木文学碑
子を負ひて雪の吹き入る停車場に
われ見送りし妻の眉かな


石川啄木文学碑 小樽市 小樽駅
同駅(旧中央小樽駅)は、啄木の義兄が駅長を務め、
啄木が妻子を残して釧路へ旅立った場所でもある。
高さ約二・五メートルの碑には「子を負ひて 雪の吹き入る停車場に われ見送りし妻の眉かな」の歌を刻んだ。

「かなしきは小樽の町よ 歌ふことなき人人の 声の荒さよ
」という作品の影響で、小樽の啄木人気はいまひとつと言われるが、歌碑建立は市民らの協賛金約百四十万円で実現した。

石川啄木文学碑
かなしきは小樽の町よ歌うこと
 なき人々の声の荒さよ




石川啄木文学碑
(小樽市 水天宮 境内)

「小樽に来て初めて植民地精神に溢れた
男らしい活動を見た。小樽の人は歩くのではない、
突貫するのである。
朝から晩まで突貫する小樽人こそ明日の
日本をつくる気迫がある。」と礼讃したとある。

私の小さな旅 北海道の文学碑と歴史に戻ります北海道の文学碑のトップに戻ります