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私の読書感想メモ

山折 哲雄・ひろ さちや【著】 死を見つめて生きる




よりよい人生をおくるためにいま「生・老・病・死」を見直す。
現代を生きる人たちの死生観のあり方、残された時間を大切に過ごす生き方への提言。

(「老い」とは、そもそも何なのか;老人にしかできない仕事がある ほか)
(人間の幸せの本質とは何なのか;癒しを求める心の卑しさ ほか)
第3章 いまや日本人には帰っていく場所がない
(人間の商品化と子供のペット化;日本の家庭を崩壊させたもの ほか)
第4章 日本人の人間観を変えてしまったもの(どうしてこんなに嘘が多いのか;日本的価値観が侵食されはじめた ほか)
(;迷惑をかけない死などない ほか)
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
1931年5月11日サンフランシスコ生まれ。59年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。東北大学インド哲学科で、インド仏教と古代叙事詩を学ぶ。東北大学助教授、国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター教授などを歴任し、現在は国際日本文化研究センター所長

ひろさちや[ヒロサチヤ]
宗教評論家。1936年7月27日大阪生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒、同大学院人文科学研究科印度哲学博士課程修了。大正大学客員教授。さまざまな問題を仏教的な視点からわかりやすく説くその切り口は、心を楽にし新しい視野を広げると、幅広い支持を受けている。現在、執筆・講演などで活躍中
ビジネス社 (2002-07-25出版)
宗教をもったとき、初めて本当に癒される
三浦綾子のエッセイ−アメリカの青年が戦争に行って生死がわからなくなっていたが
病院に送還されてきた。その時息子は「親友は戦争で両足を切断してしまった。連れていって
一生、面倒をみてくれるか?」って聞いたので一生面倒を見るわけにはいかない−って
断って息子を連れに行ったら息子は自殺していた。
その息子には両足がなかった。
実は自分自身のことだった。
愛情と憎しみは、ひとつのものの表と裏なのです、
一生面倒を見ようと思う慈悲の心−宗教の心しかない
「断食死」こそ自分自身によるタ−ミナル・ケア

●山折 哲雄【著】生老病死の人生八十年

小学館 (2007-06-25出版)

1章 生きる流儀、死ぬ覚悟(生、この語り尽くせぬもの;谷崎潤一郎のセクシュアリティ;長谷川伸の無常愛)
2章 楽しきかな生老病死の日常(老木に花の咲かんが如し;現代の生老病死観;宗教の力)
3章 行に生きる(出家者たちの心の旅路;里への行脚―空也)
4章 老いと死のかなた(「林住期」という生き方;「断食死」のすすめ;私の死の作法)

自分の命日を予言した西行。
2月15日の満月の夜、弘川寺、2月16日、72歳。
死の前年に移り住む。そして病の床。断食死ではないかと思っている。


●山折哲雄こころ塾

(大阪)東方出版 (2004-05-20出版)
軽妙な対話から生まれた逆境を乗り越える珠玉の言葉。
山折哲雄塾長の心に染みる対談集。

心の行方―科学的見方と宗教の人間観(川上弘美)
伝統の心―豊かな感情表現養って(三林京子)
旅と恋―かなわぬ思い俳句に(黛まどか)
「私」の居場所―根拠なき万能感の時代(香山リカ)
世代を超えて―水平だけでなく縦の関係も(川村邦光;茂山逸平)
いじめへの処方箋―子どものつらさ聞くゆとりを(大平光代)
理想の男性像―女性こそ男になりきれる(鳳蘭)
古典に親しむ―体で覚える大切さ(田辺聖子)
レールを嫌い―「一人上手」で生きる(池畑慎之介)
原爆と映画―体験にヒロシマ重ねた(吉田喜重;岡田茉莉子)
歌と涙―透明な悲しみを曲に託す(島倉千代子)

松尾芭蕉ー多賀城ー壺碑(つぼのいしぶみ)をみてから、滅びるもの、残るもの、
そういうものを心の中に抱いて、その後の山形を歩いている。不易流行