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私の読書感想メモ

吉田 浩 (著) 「星の王子さま」の謎が解けた―サン=テグジュペリが本当に伝えたかったこと



『星の王子さま』は砂漠のなかで、生まれた物語です。
心の砂漠のなかをパイロットと王子さまが彷徨って、出口をみつけ出す話です。
魂のつながりがどんどん失われていく今、サン=テグジュペリの珠玉のメッセージは、...
『星の王子さま』は砂漠のなかで、生まれた物語です。心の砂漠のなかをパイロットと王子さまが彷徨って、出口をみつけ出す話です。魂のつながりがどんどん失われていく今、サン=テグジュペリの珠玉のメッセージは、時代を超え、国境を超え、私たちに問題解決の糸口を与えてくれるに違いありません。本書には、そんな心の砂漠から脱出するヒントがいっぱいあります。

サハラ砂漠の真ん中に不時着した飛行士とほんとうのことしか知りたがらない王子さまとの子どもの心や愛について深く考えさせられる本です。
 バラの花の言葉に心を傷つけられた王子さまは、自分の星を後にし、7つの星を旅します。命令ばかりする王さまに、褒められることが大好きなうぬぼれ男、お酒ばかり飲む呑み助に、星の数をひたすら数える実業屋、灯りを付けては消す仕事を繰り返す点燈夫に、変わらない物を調べる地理学者、そして、最後に地球へ向かい飛行士と出会います。地球ではキツネやヘビとも出会い、目には見えない大切なものを見つけ出します。その大切なものを見つけた王子さまは、しずかに眠るように倒れ、自分の星へ還っていきます。
 この本を読み終えた後、自分にとって大切なものが見つけられるような子どもの心に還れたら、それは王子さまの気持ちが伝わったことになるでしょう。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery, 1900年6月29日 - 1944年7月31日、
リヨン生まれ)は、フランスの作家・飛行機乗り。郵便輸送のためのパイロットとして
、南米の飛行航路開拓などにも携わった。

第二次世界大戦中の1943年、亡命先のニューヨークから、自ら志願して再度の予備招集でアフリカ戦線へ。
原隊である II/33 部隊(偵察飛行隊)への復帰を果たす(1943年6月)。
新鋭機に対する訓練期間を経て実戦配置されたが、すぐに着陸失敗による機体破損事故を起こして飛行禁止(事実上の除隊)処分を受ける(1943年8月)。あれこれ必死に画策して、復帰を果たした。
爆撃機副操縦士としての着任命令(I/22部隊)を無視して、サルジニア島アルゲーロ基地に進出していた
古巣のII/33 部隊にもぐり込む(1944年5月)。部隊は後にコルシカ島に進出。
1944年7月31日、フランス内陸部を偵察のためにボルゴ飛行場から単機で出撃、消息を絶った
メモ バオバブ
バオバブは「欲」とか「得」とか人間の心の中に芽生える悪い感情。
バオバブの木は南アフリカ原産で、大地に根をはり、巨大な幹に成長する
ヘビ
金色に輝くヘビはエジブトでは「ウロポロス」といい、時間の輪を意味し、「運命の輪」を形どる。運命が一回転する時期が一年です。
始まりがあって終わりを結ぶ。「魂を解放する」使者。
「ぼくもう死んだようになるんだね」
キツネ
この本の主題ともなるべき存在。はじめはお互いありふれた存在にしかすぎなかったが、仲良くなると離れられなくなり、かけがえの存在になる。そうなると存在や足音ばかりではなく、金色に輝く麦ばたけを見るだけで王子さまを思い出す、と言います。そして最後に王子さまには「秘密」を贈ります。
それが、「大切なものは目に見えないんだよ」また「仲良くなったら責任を持たなければならない」
この世で一番美しくてかなしい景色とは?
砂漠