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私の読書感想メモ
田中 澄江【著】 美しい老いの秘訣
PHP研究所 (1994-02-15出版)
老境に入ってなお、山を愛し、意欲的に執筆活動を続ける著者。
その著者が、体の衰えとのつき合い方、やがて迎える最期のときへの想い、人生の先輩としてのあり方などを心をこめて綴る。
老いてなお人生に花を咲かせる生き方を伝える随想集。
第1章 年をとるのは面白い
第2章 健やかに老いるために
第3章 よく生きること、よく死ぬこと
第4章 与えるひとに
第5章 美しく老いる秘訣
老境に入ってから、ひとはどう生きていけばいいのか。体の衰えとのつき合い方、やがて迎える死への想い、人生の先輩としての生き方などを老練の作家が綴る随想集。
座亡ー一休「眠るが如くに座逝」 大徳寺の開山・大燈国師は死が近いことを知ると 20年来関節炎を病んだ両足に「おまえは長い間、ワシを苦しめてくれたな。だから今日ばかりはワシの言うことを聞いてくれ」と 足の骨をボキリと折って、血のほとばしる足で座禅をくみ、死の旅にでたという。 徳の積んだ宗教者も淋しいのは同じだけれど、生きることに懸命で、孤独にも顔を背けず 孤独の中に自分をみつめている。 大切なのは「なれる」「錬れる」こと。 死者も目で、この世を眺め、一度の人生を大事にしたい。 和泉重千代「怒らないこと」 |