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私の読書感想メモ

高村 薫【著】 マークスの山
講談社 (2003-01-24出版)
「俺は今日からマークスだ!マークス!いい名前だろう!」―精神に「暗い山」を抱える殺人者マークス。
南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し、東京で連続殺人事件として開花した。
被害者たちにつながりはあるのか?姿なき殺人犯を警視庁捜査第一課七係の合田雄一郎刑事が追う。
直木賞受賞作品。
殺人犯を特定できない警察をあざ笑うかのように、次々と人を殺し続けるマークス。
捜査情報を共有できない刑事たちが苛立つ一方、事件は地検にも及ぶ。
事件を解くカギは、マークスが握る秘密にあった。
凶暴で狡知に長ける殺人鬼にたどり着いた合田刑事が見たものは…。
リアルな筆致で描く警察小説の最高峰。
高村薫[タカムラカオル]
1953年、大阪に生まれる。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、’90年『黄金を抱いて翔べ』で
第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。’93年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、
『マークスの山』で直木賞を受賞。’98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞

地を這う虫
◆愁訴の花◆巡り逢う人びと◆父が来た道◆地を這う虫
文芸春秋 (1999-05-10出版)

「人生の大きさは悔しさの大きさで計るんだ」。
拍手は遠い。
喝采とも無縁だ。
めざすは密やかな達成感。
克明な観察メモから連続空き巣事件の真相に迫る守衛の奮戦をたどる表題作ほか、代議士のお抱え運転手、
サラ金の取り立て屋など、日陰にありながら矜持を保ち続ける男たちの、敗れざる物語です。
深い余韻をご堪能ください。

失意の内にあっても誇りを失わない男たちよ。老刑事、国会議員の運転手、サラ金の取り立て屋が見据えた闇の底。歪みを抉る会心作

神の火 新潮社 (1995-04-01出版)

原発技術者だったかつて、極秘情報をソヴィエトに流していた島田。
謀略の日々に訣別し、全てを捨て平穏な日々を選んだ彼は、己れをスパイに仕立てた男と再会した時から、
幼馴染みの日野と共に、謎に包まれた原発襲撃プラン〈トロイ計画〉を巡る、苛烈な諜報戦に巻き込まれることになった…。
国際政治の激流に翻弄される男達の熱いドラマ。
全面改稿、加筆400枚による文庫化。

〈トロイ計画〉の鍵を握るマイクロフィルムを島田は入手した。
CIA・KGB・北朝鮮情報部・日本公安警察…4国の諜報機関の駆け引きが苛烈さを増す中、彼は追い詰められてゆく。
最後の頼みの取引も失敗した今、彼と日野は、プランなき「原発襲撃」へ動きだした―。
完璧な防御網を突破して、現代の神殿の奥深く、静かに燃えるプロメテウスの火を、彼らは解き放つことができるか。

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