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私の読書感想メモ

津本 陽【著】 老いは生のさなかにあり 幻冬舎 (2003-09-25出版)
歳を重ねれば重ねるほど人生にはチャンスがある。
家康、秀吉、海舟、親鸞…最期まで自らを磨きつづけ、昇りつめた先人たちは何を心の糧としたのか。

徳川家康
(経験をたくみに生かした大器晩成の人生)
「いま思うてみれば、わしのような鈍者がよくぞここまで、やってきたものだて
やはり運気と申すべきかのん、運がなけれゃ、いままでのうちに死んでおりしがや)

親鸞
(肉体の老いをもねじふせた不屈の精神力)
「それがし親鸞、閉眼せば 加茂川に入れて魚にあたふべし」

大久保彦左衛門
(現状の甘んじなさい。心の強さと頑固さ)
「子供よ、よく聞け、地獄、極楽は間違いなくあるのだわ。地獄があることを忘れず
忠義に勤めよ。召し使われようが粗末であると申しても、それは前世の生まれ合わせだで
因果とあきらめよ」

松下幸之助
(常識にとらわれず走りきった天才企業家)
「これまでの私の人生はね、自分の人生であって全然自分の人生でなかった。
何一つ自分のしたいことができなかったですよ」

勝海舟
(信念と度胸を重んじた)
「功なく、また名なし」

丹羽長秀
(死に様にこだわった厚情の武将)
ガンの肉腫を自分で取り出し「こやつがわしを殺すのか。もはや思い残すこともない」

津本陽[ツモトヨウ]
1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年、「深重の海」で第79回直木賞受賞。
「夢のまた夢」で第29回吉川英治文学賞(平成7年度)受賞