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私の読書感想メモ

立川 昭二【著】すらすら読める養生訓 講談社 (2005-01-12出版)



「養生の術をまなんで、よくわが身をたもつべし。
長生きすれば、楽多く益多し」ここには、長生きするのが養生の目的ではなく、老後を楽しく過ごすために養生をする、という益軒の人生哲学がある。

1 命を畏れ、生を楽しむ
2 気と自然治癒力
3 心を養う
4 息を調え、からだを愛しむ
5 食と性
6 病いを慎み、医療を選ぶ
7 老いを生きる
立川昭二[タツカワショウジ]
1927年生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業。北里大学名誉教授。文化史・心性史の視座から病気や医療を追究。1980年サントリー学芸賞受賞
丹田呼吸 (248)臍下三寸を丹田と云。腎間の動気こゝにあり。難経に、「臍下腎間の動気は人の生命也。十二経の根本也」といへり。是人身の命根のある所也。養気の術つねに腰を正しくすゑ、真気を丹田におさめあつめ、呼吸をしづめてあらくせず、事にあたつては、胸中より微気をしばしば口に吐き出して、胸中に気をあつめずして、丹田に気をあつむべし。この如くすれば気のぼらず、むねさはがずして身に力あり。
腹8分目 (308)珍美の食に対すとも、八九分にてやむべし。十分に飽き満るは後の禍あり。少しの間、欲をこらゆれば後の禍なし。少のみくひて味のよきをしれば、多くのみくひてあきみちたるに其楽同じく、且後の災なし。万のむくひて味のよきをしれば、多くのみくひて、あきみちたるに其楽同じく、且後の災なし。万に事十分にいたれば、必わざはひとなる。飲食尤満意をいむべし。又、初に慎めば必後の禍なし。
老い (804)老後は、わかき時より月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに、日をくらすべからず。つねに時日をおしむべし。心しづかに、従容(しょうよう)として余日を楽み、いかりなく、慾すくなくして、残躯をやしなふべし。老後一日も楽しまずして、空しく過ごすはおしむべし。老後の一日、千金にあたるべし。人の子たる者、是を心にかけて思はざるべんけや

からだことば
早川書房 (2000-06-30出版)
「腹がたつ」はおなかで、「頭にくる」は頭で怒る。
では、「むかつく」はからだのどこで怒るのか?ことばを手がかりにして、からだの現在を読み解く。
目からウロコの身体論が満載。

からだことばが消えていく
「腹がたつ」「頭にくる」「むかつく」
「腹」と「胸」、神経とストレス
「気」と「息」、からだといのち
「肌感覚」と「皮感覚」
「肩」の心性史
「足」の文化、「腰」の文化
見る、視る、観る、診る、看る
聞く、聴く、訊く、効く、利く
ふれる、なでる、抱く、包む〔ほか〕

薬指ー薬をつける指。
一番弱い指。結婚指輪ー服従の意味。薬指は心臓と関係があるといわれている。
薬指をにぎるだけで落ち着く。
肩がはるー一葉
肩がこるー漱石「門」から。
「モナリザ」には眉が書かれていない。