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私の読書感想メモ


下田 治美著 やっと名医をつかまえた―脳外科手術までの七十七日


わたしを悩ますナゾの頭痛の正体は「脳動脈瘤」。
いつ破裂してもおかしくないバクダンを抱え、危険な手術を決意するが、
巡り合うのはなぜか迷医ばかり。
点滴もできない未熟者、患者を怒鳴りつける冷血漢、病名まで間違えられて、
本当にこのままじゃ殺される!手術前夜、病院から逃走した時、真の闘病が始まった―。
へこたれない女、あきらめない患者の、命をかけた名医探し奮戦記。

内容(「BOOK」データベースより)
この医者に任せたら、殺される…。手術前夜、わたしは病院を脱走した!
頭の中にいつ破裂するともしれない動脈瘤をかかえたまま、無知なナースや、患者を怒鳴りつける医者と格闘し、
悩み、苦しみ、涙しながら発見した18条の「患者心得」。病気と闘う前に、まず医者と闘わねばならない
「患者の現実」を克明に描いた、緊迫感あふれる激闘の記録。

「やっと名医をつかまえた」〜脳外科手術までの七十七日間

もし病院で手術が必要だといわれれば、ほとんどの人は言われるままに その病院に入院し、
言われるままに手術を受けてしまうのではないでしょうか? どんな手術であれ、
必ずリスクを伴うものです。 その手術が本当に必要かどうか、他の医者の意見をきき、
執刀医は 自分で選ぶそのくらいのことはする必要があると私は思っていました。
(著者の言葉)

本書は脳動脈瘤の治療のために「クリッピング手術」という危険な開頭手術を受けた著者の体験談だ。
執刀医への不信感から手術前夜に病院を"脱走"した著者が、自分の命を安心して預けられる名医を探し出し、
手術を成功させるまでを記録した。

様々な資料やインターネットからリストアップした十数人の医師に片っ端から面接を求め、
「これだ」と思う医師を見つけた著者の努力もさることながら、
他の医師などからの紹介もない患者に対し快く時間を割き、
丁寧に病状を説明した執刀医の姿勢にも敬服させられる。医師と患者が治療方針について
意思疎通を図る「インフォームドコンセント」を根づかせるには、医師の意識改革はもちろん、
患者の側にも安心できる医師を自力で探そうとする努力が必要だと認識させてくれる
患者心得
メモ
通常の診療時間以外には、役に立たない当直医しかいないことが、ままある。その場合、無治療のまま放置される。重篤な病気だと予想されるときは、ただの救急指定病院ではなく、「救命センター」のある病院を選ぶべし。救急隊員にそれを告げれば快諾してくれます。