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私の読書感想メモ

島崎 藤村【著】 破戒

改版 新潮社 (2005-07-30出版)
明治後期、部落出身の教員瀬川丑松は父親から身分を隠せと堅く戒められていたにもかかわらず、
同じ宿命を持つ解放運動家、猪子蓮太郎の壮烈な死に心を動かされ、ついに父の戒めを破ってしまう。
その結果偽善にみちた社会は丑松を追放し、彼はテキサスをさして旅立つ。
激しい正義感をもって社会問題に対処し、目ざめたものの内面的相剋を描いて近代日本文学の頂点をなす傑作である。

島崎藤村[シマザキトウソン]
1872‐1943。筑摩県馬篭村(現在の岐阜県中津川市)に生れる。明治学院卒。
1893(明治26)年、北村透谷らと「文学界」を創刊し、教職に就く傍ら詩を発表。
’97年、処女詩集『若菜集』を刊行。1906年、7年の歳月をかけて完成させた最初の長編『破戒』を自費出版するや、
漱石らの激賞を受け自然主義文学の旗手として注目された。
以降、自然主義文学の到達点『家』、告白文学の最高峰『新生』、歴史小説の白眉『夜明け前』等、次々と発表した。
’43(昭和18)年、脳溢血で逝去。享年72

夜明け前

島崎藤村 岩波書店 2003/08出版

木曽馬籠の里を舞台に明治維新の或る側面を描いた歴史小説である.主人公青山半蔵は,代々本陣・庄屋・問屋の三役を兼ねる旧家の跡継ぎ息子.
王政復古を願っていた半蔵にとって待望久しい新時代の幕はあがった.しかし,新政府の方針は,半蔵の理想とことごとく食い違い,「御一新」は,
下層のものの苦しみを取り残して進んでゆく−.(山深い木曽路にも黒船来航の噂が伝わり,旅人の気配ただならぬ頃から物語は始まる.
藤村は,維新の下積みとなって働いた人々を描くことを意図してこの大作を書いた. (解説 猪野謙二)

嵐 分配 ふるさと
38歳のとき、妻冬子の死去。4人の子供が残される。41歳、姪との恋愛関係をたつ
為にフランスに行く。56歳で加藤静子と再婚