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私の読書感想メモ

佐藤 愛子【著】 私の遺言
新潮社 (2002-10-30出版)

驚くべき超常現象に見舞われた著者による渾身のメッセージ。
北海道に山荘を建てたときからそれは始まった。
屋根の上の足音、ラップ音、家具の移動をともなう様々な超常現象、激しい頭痛。
私はあらゆる霊能者に相談してその原因を探った。
そうせずにはいられなかった。
やがてわかった佐藤家の先祖とアイヌとの因縁。
霊界の実相を正しく伝えることが私に与えられた使命だったのか。
浄化のための30年に及ぶ苛烈な戦いを記した渾身のメッセージ。

私は私の作家生活の最後に私の考えを披瀝しようと決心した。これから書くことは私がこれまで生きてきた七十七年のうちの、その三分の一に当る年月の経験によって得た知識である。
黙って死んでいけばいいものをやっぱりいわずにいられないのは、それが今のこの国に漂っている不安と不満を拭うためのひとつの示唆になってくれればと思うからである。
1章 試練の始まり
2章 心霊世界の扉が開く
3章 宿命を負わされし者
4章 神界から来た人
5章 死後の世界

佐藤愛子[サトウアイコ]
1923(大正12)年、大阪市生れ。甲南高女卒。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。’50(昭和25)年「文藝首都」同人となり処女作を発表。’
60年「文學界」に掲載された「冬館」で文壇に認められ、’69年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を、’79年に『幸福の絵』で女流文学賞を受賞。
佐藤家の人々の凄絶な生きかたを、ありありと描いた大河小説『血脈』で、2000(平成12)年菊池寛賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

昭和50年家を建て16年の歳月が超常現象とともに流れた。
回りでは頭痛や関節痛など。また家では木材をへし折るようなラップ音、ものが勝手に移動する、なくなる。電灯やテレビがついたり、消えたり、壊れたり。人の足音、話し声。など、
これでもか、これでもかという異変に心身共に疲れてゆきます。
故遠藤周作さんは生前、佐藤さんにひとつの約束をされたそうです。
 「もしもやな、君が先に死んで、死後の世界があったら、『あった!』といいに幽霊になって出て来てくれよ。
オレが先に死んだら、教えに出て来てやるから」(256p)と。
 佐藤さんが書斎でスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さんと電話でお話をされている時、
江原さんは書斎にいる遠藤さんのイメージを見て、メッセージを受け取り、佐藤さんに伝えました。
 「遠藤先生がこういっておられます。死後の世界はあった、こっちの世界はだいたい、君がいった通りだ……」
江原啓之−ガングリオンを治した。

「血脈」と私

文芸春秋 (2005-01-15出版)
佐藤家の「荒ぶる血」を描ききった不朽の大河小説、『血脈』。
著者を十二年にわたり駆り立てたものは、いったい何か。
自らが探り、あきらかにする強烈な魅力の根源。
待望の副読本。

1 「血脈」を語る
2 「血脈」の完成(かく生きてかく死んだ佐藤家の人びと―聞き手 豊田健次;「荒ぶる血」への鎮魂歌
―長部日出雄・佐藤愛子対談;ライフワーク「血脈」の歳月―大村彦次郎・佐藤愛子対談)
3 「血脈」アルバム
4 「血脈」の周辺(「教訓なし」;「満身創痍の幸福」;「有難くまた面映く」)
5 「血脈」と私
6 資料

あの世の話

文芸春秋 (2001-12-10出版)
佐藤 愛子・江原 啓之【著】
50歳で北海道に山荘を建てて以来、様々な超常現象にみまわれ、死後の世界を信じるようになった作家・佐藤愛子が、
信頼する若き霊能者・江原啓之に聞いた“あの世の話”。
「死後の世界はどうなっているのか」「霊とのつきあい方」「自分の前世はわかるのか」「霊が教えてくれること」など、死後の世界と、
この世での生き方に役立つ心霊問答集。

1章 死んでからでは遅すぎる大事な話
2章 「霊能者」に本音で聞きたかったこと
3章 いい霊と困った霊とのつき合い方
4章 大変な霊体験になぜ出合ったのか
5章 霊が教える「自分が幸せになる生き方」

血脈
文芸春秋 (2001-01-10出版)
それは大正四年秋、当代随一の人気作家、佐藤紅緑の狂恋から始まった―。
生きようとする情熱ゆえに欲望と情念に引きずられる一族、佐藤家の人びとの凄絶な生の姿。
第四十八回菊池寛賞受賞。
いま、一人残った愛子が見据える佐藤家を灼き尽くす因縁の焔の行方―。
情念の奔流に押し流されつつそれぞれの生を駆け抜けたはらからへの熱き鎮魂の想い。
畢生の大作、堂々完結。

我が老後

文芸春秋 (1997-03-10出版)
妊娠中の娘から二羽のインコを預かったのが、我が受難の始まり。
けたたましく啼くわ人の耳は齧るわで、平穏な生活はぶちこわし。
一難去ってまた一難。
今度は娘が持ち込んだ仔犬に安眠を妨げられる。
揚句の果てに、孫のお守りだと?もう、ええ加減にせえ!読めば読むほど元気がでる平成の“イジワルばあさん”痛快エッセイ。

犬は犬として生きよ
我が闘い
敗北の時
ピーとプー
ええ加減にせえ!
ピープーの次はグー
日々これ闘い
グーの次は孫
またもとの一人
お正月の過し方
ああ六十八歳
ボケ仲間〔ほか〕
娘からインコ、仔犬を押しつけられた上に、今度は孫の世話。ああ、我が老後は日々これ闘いなのだ。
平成のWイジワルばあさんW奮闘記

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