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私の読書感想メモ

杉浦 日向子【著】 杉浦日向子の食・道・楽
新潮社 (2006-07-25出版)

杉浦日向子[スギウラヒナコ]
1958(昭和33)年、東京生れ。文筆家。「通信室乃梅」で漫画家としてデビュー。
以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、’84年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、
’88年『風流江戸雀』で文芸春秋漫画賞を受賞

江戸の達人が残した人間讃歌。
命をつなぐ食事、彩る酒、憩いの器。
最後まで人生を愉しむ姿勢を貫いた「現代の江戸人」が、思いを託した最後のエッセイ。
日向子さん愛用の酒器・小物も公開。

正しい酒の呑み方七箇条
食の章―ゴチマンマ!(ウマイとマズイ;おにぎりころりん ほか)
道の章―酒器十二か月(1月―つつがない正月のつつましいハレを、黙してすごす、ひととき;2
月―酔って心身に隙間ができて、そこに心地よい風が通る ほか)
楽の章―きょうの不健康(不健康は健康のもと;うまいもの ほか)
箸休め(ピヨちゃん園;カタカナ菜時季 ほか)

「いただきます」−地上の生命を今、頂いて、この身の存続ができますという
「御命いただきます」こそ基本の作法の一言ではないのだろうか?
「ホルモン」とは「放る物」=普通ならほかして(捨ててしまう部分)

一日江戸人

新潮社 (2005-04-01出版)

現代の江戸人・杉浦日向子による、実用的かつ、まことに奥の深い江戸案内書。
江戸美人の基準、三大モテ男の職業、衣食住など、江戸の人々の暮らしや趣味趣向がこれ一冊でわかる。
さらには「殿さま暮らし」は楽かの考察(「将軍の一日」)、大奥の仕組み(「ザ・大奥」)、春画の味わい方(「春画考」)まで。
著者の自筆イラストもふんだんに盛り込まれ、居ながらにして気分はもう江戸人だ。

第1章 入門編(大道芸;生涯アルバイター ほか)
第2章 初級編(長屋の生活;浮世風呂 ほか)
第3章 中級編(江戸見物(硬派編)
江戸見物(軟派編) ほか)
第4章 上級編(How to 旅;春画考 ほか)


お江戸でござる


新潮社 (2006-07-01出版)

日本中にお江戸ブームを浸透させたNHK人気番組の名物コーナーがついに文庫化。
「瓦版」「浮世絵」「花魁」「戯作者」「相撲」「花見」「蕎麦」「豆腐」「富くじ」など、江戸の庶民の日常が手に取るようにわかる。
日向子さんは、江戸の街角からこちらに語りかけているからだ。
幽霊と共に生き、娯楽を愛し、かかあ天下だった世界都市・お江戸の最良のハンドブック。
著者イラスト入り。

第1章 私たちの文化と江戸の文化(瓦版―現代の「大衆雑誌」;浮世絵―現代の「テレビ」 ほか)
第2章 今も残っている江戸の風景(花火;朝顔 ほか)
第3章 私たちの暮らしと江戸の暮らし(駕篭―現代の「タクシー」;岡っ引き・御用聞き―現代の「防犯組織」 ほか)
第4章 これぞ、「お江戸」でござる(お化け・幽霊;お地蔵さん ほか)
第5章 よみがえらせたい江戸の知恵(リサイクル;大家の活躍;森林資源の利用法;ボランティア)
第6章 江戸はこんなに進んでいた(水道;学校;旅行;花)