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私の読書感想メモ

桜木 紫乃 
○風葬 2008/10

拿捕、遊郭、マフィア…男女の欲望が交差する根室港。デビュー作で北海道に生きる男女の性を艶やかに描いた作者が挑む新感覚官能ミステリー。

内容(「MARC」データベースより)

釧路で書道教室を開く篠塚夏紀は、出生の謎を解くために根室へ向かうが…。
男女の欲望が交差する根室港。謎の言葉に引き寄せられて3つの家族が集まるとき、
オホーツクの封印された歴史が明かされる


○ ホテルローヤル
内容紹介

【第149回直木賞受賞作】北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。
恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。
ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。
第149回直木賞受賞作。


桜木 紫乃(さくらぎ しの、1965年4月19日[1] - )は、日本の小説家、詩人。北海道釧路市生まれ。江別市在住。
経歴・人物

釧路市立北中学校卒業[2]。北海道釧路東高等学校卒業[2]。中学生の時に原田康子の『挽歌』に出会い文学に目覚める。
高校時代は文芸クラブに所属。高校卒業後、裁判所でタイピストとして勤めたが、24歳で結婚して退職し、専業主婦となる
夫の転勤に従って釧路市、網走市、留萌市などに住む。27歳で男児を出産。2人目の子供(女児)を出産直後に小説を書き始め
原田康子も所属した文芸誌「北海文学」の同人として活動。2007年に『氷平線』で単行本デビュー。



作品のほとんどは北海道、特に釧路市近辺を舞台としている。「新官能派」のキャッチコピーでデビューした性愛文学の代表的作家であるが、
人間の本能的な行為としての悲哀という描き方であり、過激さは低い。実家は理容室であったが、
15歳のときに父親が釧路町に「ホテルローヤル」というラブホテルを開業し、
部屋の掃除などで家業を手伝っていたという経験が性愛への冷めた視点を形成したという
代表作『ホテルローヤル』をはじめ、いくつかの作品に同名のラブホテルが登場する。