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私の読書感想メモ
梨木香歩 (なしき・かほ) 著 西の魔女が死んだ
好きなおばあちゃんは本物の魔女。生きる力も本物だった――。 それからの物語「渡りの一日」併録。 中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。発売:2001/08/01 梨木香歩 (なしき・かほ) 1959(昭和34)年、鹿児島生れ。英国に留学、児童文学者のベティ・モーガン・ボーエンに師事。『西の魔女が死んだ』で日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、小学館文学賞を、『裏庭』で児童文学ファンタジー大賞を受賞。他の作品に『丹生都比売(におつひめ)』『エンジェル エンジェル エンジェル』『からくりからくさ』『りかさん』など。 |
「魔女」というのは、昔のヨーロッパに実在した、生きていくための知恵をたくさん持ち合わせ、人々を助けていた賢い人たちのことを示します。 魔女の血を引くおばあちゃんのもとで、魔女修行に励むまい。 でも、それは特別なことでは全然なくて。 主体的に生活をする、という日々の鍛錬だったのです。 早寝早起きをして、自分で生活の計画を立て、それを実行する。 最後に西の魔女から東の魔女へのメッセージ。 オバァチャン ノ タマシイ、ダッシュツ、ダイセイコウ 見えなくても、やっぱりちゃんと繋がっていられるね。 |
家守綺譚
新潮社 (2006-10-01出版)
庭・池・電燈付二階屋。
汽車駅・銭湯近接。
四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…
本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる
新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。
―綿貫征四郎の随筆「烏〓苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。
裏庭
新潮社 (2001-01-01出版)
昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。
高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。
その庭に、苦すぎる想い出があり、塀の穴をくぐらなくなって久しい少女、照美は、ある出来事がきっかけとなって、
洋館の秘密の「裏庭」へと入りこみ、声を聞いた―教えよう、君に、と。
少女の孤独な魂は、こうして冒険の旅に出た。
少女自身に出会う旅に。