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私の読書感想メモ

中川李枝子 著  いやいやえん
福音館書店 1982/11出版

元気な保育園児しげるが主人公の楽しいお話。
1962年に出版されて以来、多くの子どもたちをこれほど夢中にさせた童話は少ないでしょう。
日本の幼年童話に新時代を開いた作品です。

なかがわ りえこ、1935年9月29日 - )は北海道札幌市生まれの児童文学作家。
東京都立高等保母学園卒業。保母として働きながら執筆活動を行い、1962年「いやいやえん」で厚生大臣賞・サンケイ児童出版文化賞など数々の賞を受賞。その後も実妹の画家・山脇百合子とコンビで、数多くの作品を発表。代表作に「ぐりとぐら」「そらいろのたね」「ももいろのきりん」など。エッセイ集に「本・子ども・絵本」がある。
7編からなる童話集です。「ぐりとぐら」の作者、中川李枝子さんと大村(山脇)百合子さん姉妹のデビュー作品で、1962年の出版以来、長きに渡って親しまれています。
リアルで身近な保育園の世界からなにげなくあっという間にファンタジーの世界へ飛び、また戻ってくるという不思議なお話ですが、全体を通してほのぼのとした空気が流れ、安心して楽しむことができます。
挿絵には色がなく、絵本ではなく字の本です。お話の面白さがわかるようになってから読んであげるのがよいと思います
主人公しげるが通う保育園のお話が5話収められている。短いお話も長いお話もあり、好きなものから読める。
また、絵も多いため、簡単に読み進めることができる。
「ちゅーりっぷほいくえん」は、しげるの保育園のことを簡単に紹介している、短いお話。「くじらとり」は、しげると保育園のお友だちが、くじらとりにでかけたお話。どこに行ったのかはないしょ。「ちこちゃん」は、しげるとちこちゃんが、保育園で机の上にのるお話。新しい子が保育園に来る「やまのこぐちゃん」は、ちょっどびっくり! 新しく来たやまのこぐちゃんは、ほんもののこぐま! しげるはなかよくなれるかな? 「おおかみ」は、おおかみがお昼寝しているところにしげるが来て…おおかみが、子どもを食べるのが大好きだって、知ってるよね? 「山のぼり」は、保育園のみんなで山のぼりにいって、まいごになったしげるが、とんでもないものにあっちゃうお話。『いやいやえん』は、しげるが「いやいやえん」っていうヘンな保育園につれてかれちゃうお話。
< ちゅーりっぷほいくえん >
 この本の舞台となる「ちゅーりっぷほいくえん」の紹介。いたずらっこの「しげる」は保育園の約束を忘れてばかり。
< くじらとり >
 男の子たちは「ぞうとらいおんまる」という船を作ってくじらをとりに海へ出ます。くじらとりには成功したものの、嵐が船を襲います。
< ちこちゃん >
 お掃除のために重ねた机に、しげるが登り、机が崩れてあやうく大事故に。
でもしげるは「ちこちゃんがのぼったから」とちこちゃんのせいにします。
なんでもちこちゃんのまねをするのね、とちこちゃんの服を着せられると不思議不思議、
しげるは全部ちこちゃんのするとおりになってしまいます。
< やまのこぐちゃん >
 「ぼくはもうなんでもひとりでできるからほいくえんにはいってもいいでしょう」と手紙を書いて
ちゅーりっぷほいくえんにやってきた「やまのこぐ」くんは、なんとくまの子でした。
最初は怖がっていたみんなですが、次第にうちとけて仲良くなります。
< おおかみ >
 しげるが保育園をさぼって原っぱで遊んでいると、おおかみがそれを見つけて食べてやろうとします。
でもしげるは汚くて、そのまま食べるとおなかをこわしそうなので、しげるを洗うことにしましたが...
< 山のぼり >
 保育園のみんなは山登りに行きますが、しげるは先生との約束を破り、黒い山へ入ってしまいます。
そこには鬼が住んでいて...
< いやいやえん >
 何でも「いや」「いや」言ってばかりのしげるは「いやいやえん」という保育園に入れられてしまいます。
そこには約束事がなくて、嬉しいはずなのですが... 「ちゅーりっぷほいくえんのほうがずっとおもしろいよ!」

ももいろのきりん

ももいろのきりん お母さんにもらった桃色の紙で、るるこはキリンを作りました。世界一きれいで大きいキリンのキリカは、るるこを乗せてクレヨン山へと風のように走ります。