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私の読書感想メモ
野口三千三著 『野口体操・からだに貞く』春秋社 2002年
その動きが自分にとって気持ちいいかどうかを、からだに聞きながら行えという。 あくまでその人の個性、能力、好き嫌い、快・不快を大事にするのだ。 その結果、「力ずくでなければ出来ないような動きは出来なくてもよい」という言葉が出てくる。しかしそれは同時に、「力を抜けば抜くほど力が出る」という言葉にも通じる。 |
1 体操による人間変革(体操による人間変革 からだは生きた皮袋 ほか) 2 ある日の体操実技(腕のぶら下げ 胴体や頭のぶら下げ ほか) 3 からだとコトバの探検(蒼頡は野口体操を習っていた? 漢字とヤマトコトバ ほか) 4 おへそのまたたき(からだの神に貞く おへそのまたたき ほか) 5 体操とは占である(「ここで何が起こったか」 ローゼルとの出会い ほか) 内容(「MARC」データベースより) 「自分自身のからだの動きを手がかりにして、人間とは何かを探検する営みが体操」という著者が、体操の具体例や甲骨文字などをまじえながら、身体観や野口体操を語る。1977年柏樹社刊の新版。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 野口 三千三 1914年、群馬県生まれ。1934年、群馬県師範学校卒業。小学校訓導、群馬師範学校・東京体育専門学校助教授を経て、1949年から東京芸術大学教授。退官後に東京芸術大学名誉教授となる。戦後、「体操による人間変革は可能だ」という信念のもとに、独自の人間観と実技に基づく革命的な「野口体操」を創始。その後、「野口体操」を通して、演劇・美術・音楽等の世界に多大な影響を与える。1998年、逝去 |