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私の読書感想メモ

西加奈子著

西 加奈子(にし かなこ、1977年5月7日[1] - )は、日本の小説家。イラン ・テヘラン生まれ。エジプト・大阪府和泉市光明台育ち。
大阪府立泉陽高等学校、関西大学法学部卒業 既婚。

『ぴあ』のライターを経て、2004年『あおい』でデビューする。 2005年『さくら』が20万部を超えるベストセラーとなる。
2012年5月、『きいろいゾウ』が、宮崎あおいと向井理出演で映画化され、2013年に公開された

きいろいゾウ
2006年に発売された西加奈子の3作目の小説作品で、アルバイトをしながら執筆活動をした最後の作品。
小説のエピソードを元に、作者自らが描いた初絵本作品としても出版。2013年には著作として初の映画化された。


都会から九州の田舎に引っ越してきた、売れない小説家で介護施設職員の無辜歩(むこ あゆむ、通称・ムコ)と、
動物や虫などの声が聞こえる感受性の強い妻利愛子(つまり あいこ、通称・ツマ)。田舎で近所の一風変わった人たちと付き合いつつも穏やかに過す日々。
しかし、ある日ムコに手紙が届き、彼はその背中の鳥の刺青に纏わる、ある出来事に向き合うため東京へ向かう。


 
さくら
2007年12月4日
スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。
誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。
あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。
そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。
僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。
「年末、家に帰ります。おとうさん」。
僕の手には、スーパーのチラシの裏の余白に微弱な筆圧で書かれた家出した父からの手紙が握られていた

サラバ!
内容紹介
「サラバ!」が第152回直木賞を受賞いたしました! 

1977年5月、圷歩(あくつあゆむ)は、
イランで生まれた

父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。
イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。
後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずに――。

一家離散。親友の意外な行動。恋人の裏切り。自我の完全崩壊。
ひとりの男の人生は、やがて誰も見たことのない急カーブを描いて、地に堕ちていく。
絶望のただ中で、宙吊りにされた男は、衝き動かされるように彼の地へ飛んだ。

父の出家。母の再婚。サトラコヲモンサマ解体後、世間の耳目を集めてしまった姉の問題行動。大人になった歩にも、異変は起こり続けた。
甘え、嫉妬、狡猾さと自己愛の檻に囚われていた彼は、心のなかで叫んだ。お前は、いったい、誰なんだ。