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私の読書感想メモ
村上 春樹【著】 風の歌を聴け
講談社 (2004-09-15出版)
一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、
退屈な時を送る。
二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。
青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。
群像新人賞受賞。
後書き デレク・ハ−トフィ−ルドに神戸の古本屋でであってなければ作家にはなっていなかった。 彼は多くのものを憎んだが、好きなものは銃と猫と母親の焼いたクッキ− 1938年母が死んだときに、彼はニュ−ヨ−クまででかけてビルから飛び降りて死んだ。 墓標には遺言に従って、ニ−チェの言葉が引用されている。 「昼の光に、夜の闇の深さがわかるものか」 彼の墓を尋ねた 何羽もの雲雀がぐるぐると円を描きながら舞い唄を唄っていた。 「宇宙の複雑さに比べれば、この我々の世界などミミズの脳みそのようなものだ」 そうであって欲しいと僕も願っている。 1979年5月 読んでいて全然理解できなかった |