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私の読書感想メモ

マイケル・デュドク ドゥ・ヴィット著  岸辺のふたり―Father and Daughter くもんの創作絵本(著),
Michael Dudok Du Wit (原著), うちだ ややこ (翻訳)

分間の永遠(エタニティ)。
あなたの大切な人はいま、どこにいますか?
幼い娘を置いて、岸辺からボートに乗って行ってしまったまま戻ることはなかった父。 遠い日の父の面影を求めて、娘は父と最後に別れた場所である岸辺を訪れ続ける。


少女から大人へ、そこはまた彼女の成長を記す場所でもあった。 繰り返される四季。移り変わる自然。 それでも変わらず、娘は岸辺に立ち止まり、父を想う。 そうして時は過ぎ、そのひたむきな強い想いはある奇跡を起こす__ 。
8分間の永遠(エタニティ)。

あなたの大切な人はいま、どこにいますか?

幼い娘を置いて、岸辺からボートに乗って行ってしまったまま戻ることはなかった父。 遠い日の父の面影を求めて、娘は父と最後に別れた場所である岸辺を訪れ続ける。

(公式HPより)

http://www.crest-inter.co.jp/kishibe/
2001年米国アカデミー賞、英国アカデミー賞をはじめ数々のアニメーション映画祭で激賛をもって迎えられ、ロシア・アニメの巨匠ユーリ・ノルシュテインに「この作品に初めて出会った時『これは事件だ』と思った」とまで言わしめたこの名作が、ついに日本でも劇場上映、そしてDVD化される。
見終わった後に残る強い感動と余韻。濃密で静謐な時間を与えてくれる『岸辺のふたり』は、いつまでも自分の宝物としてそばにおいておきたくなるだろう。

Amazon.co.jp
自転車に乗って、干潟へやって来た父と娘。「それじゃな」「……うん」。たったそれだけの短いやりとりの後、父は水平線にむかってボートを漕ぎ出し、去ってゆく。「父は/帰ってこなかった」。時は過ぎ、少女は恋をして、母になり、「あらゆる歓び」を得て、やがて老いを迎える。だが、いくつ年を重ねても父への想いは消えなかった…。
父をいつまでも想い続ける娘のひたむきな姿が、美しい。そして、想いを抱えながら「かけがえのない人」に出会い、自分の人生をしっかりと歩いていくその姿もまた、生きる力にあふれていて、美しい。
本書は、2001年アメリカアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞したオランダの作品を、監督自身の手によって絵本化したもの。さまざまな濃淡の茶色をつかって、岸辺の風景が描かれていく。人や木、自転車から長く伸びる影と、白っぽい光のコントラストが鮮やかだ。訳者は、『たいせつなこと』のうちだややこ。静かで、過不足のない日本語が作品世界と見事に溶け合っている。(門倉紫麻)

内容(「MARC」データベースより)
あなたの大切な人は、いま、どこにいますか? 別れからはじまる小さなものがたり…。人が人を想うことの尊さを描く絵本。2001年米国アカデミー賞短編アニメーション受賞作品をもとに絵本化。