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私の読書感想メモ

モンゴメリ,ルーシー・モード【原作】〈Montgomery,Lucy Maud〉・村岡 花子【訳】赤毛のアン
[原書名:Anne of Green Gables〈Montgomery, Lucy Maud〉 ]
ポプラ社 (2004-04出版)

カナダのプリンスエドワード島を舞台にアンが学校の友だちや家庭の中でくりひろげる、ゆかいで楽しい物語。

孤児院からきた空想好きな少女アン。アンが学校の友だちや家庭の中でくりひろげる、ゆかいで楽しい物語。
モンゴメリ,ルーシー・モード[モンゴメリ,ルーシーモード][Montgomery,Lucy Maud]
1874年11月30日、カナダのプリンス・エドワード島で生まれる。幼い時に母と死別し、父の仕事の都合で、母方の祖父母に育てられる。教師や、新聞記者を経験した後、1908年、『赤毛のアン』が出版されるや、大反響を受ける。以後、1909年に『アンの青春』、1910年『果樹園のセレナーデ』、1911年『ストーリー・ガール』と、次々と出版、一躍人気作家になる。1942年4月24日、67歳で亡くなる
村岡花子[ムラオカハナコ]
翻訳家、児童文学者。1893年、山梨県に生まれる。東洋英和女学校卒業。「長年愛読している本」といって、同僚のカナダ人が紹介してくれた『Anne of Green Gables』を翻訳し、1952年『赤毛のアン』をして出版する。以後、日本でも、多くの読者の圧倒的支持を受けている。1968年に亡くなる
カナダの東北部に浮かぶプリンスエドワード島のアヴォンリーという村にマシュウとマリラのカスバート兄妹が暮らしていました。静かに二人きりで過ごしていた兄妹でしたが、兄のマシュウが年老いたこともあり、農作業の仕事を手伝ってもらえるように、孤児院から男の子を引き取ることにしました。

ところがマシュウがブライトリバーの駅まで男の子を迎えに行くと、なんとそこにいたのは赤い髪の女の子だったのです。少女の名前はアン・シャーリー。マシュウを見つけるなり早口でまくしたてます。口下手なマシュウは仕方なくアンを馬車に乗せカスバート兄妹が住むグリーンゲイブルズまで連れて行くことにします。

馬車での道のりでもアンは得意の空想であれこれマシュウにお話をめぐらせます。
どうやらマシュウはこの空想好きなおしゃべりの女の子がすっかり気に入ってしまったようです。グリーンゲイブルズに着いたアンをマリラは一目見て驚きます。マリラは手違いで来てしまった女の子を孤児院へ帰そうとしますが、マシュウが引きとめたのです。アンと暮らして行く事を決めた二人は、いつのまにかアンのことがすっかり気に入り、我が子のようにさえ思えてくるのでした。

新学期が始まり、アンは初めて学校にいきました。ところがそこで、同級生のギルバートにいじわるをされ、一生口を聞かないことを宣言します。その後どんなにギルバートが謝っても、話をすることはありませんでした。

なかなか友だちのできなかったアンでしたが、ダイアナと出会い、生涯の友を得ます。学校でも、休みの日でも、ふたりはいつもいっしょに遊ぶようになりました。
 
ギルバートへの対抗心から、勉強を頑張りだしたアン。いつしか学校でも、1、2番を争う成績をとるほどになっていたのです。孤児だったアンが、1番の成績で上級学校へ進学。上級学校でも、大学への奨学金を手に入れて卒業するのでした。 競争相手だったギルバートも、上級学校を首席で卒業。地元の学校で教師になることになりました。

今やマシュウとマリラにとって、アンはかけがえのない存在であり、また自慢の娘です。もともと男の子を欲しがっていた二人でしたが、今では「1ダースの男の子よりもお前一人が良い」と言うほど、アンを愛していくようになりました。