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私の読書感想メモ

福沢 諭吉【著】・岬 龍一郎【訳・解説】 学問のすすめ―自分の道を自分で切りひらくために
PHP研究所 (2004-06-11出版)



「武士道」の精神をもって現実のなかでいかに生きるべきか。
「和魂」の必要性を唱え、他人に頼ることなく、自らの力に依拠することの大切さを説いた日本の代表的名著をわかりやすく現代語新訳。

天は人の上に人を造らず
学問こそ生きる力の源泉である
個人の独立があってこそ国家の独立がある
上に立つ者の責任とは何か
なぜ、独立の精神が必要なのか
国法あっての国家であり、その大切さを論じる
国家に対する国民の役割とは何か
人間の権利とは、相手を妨害しないかぎり自由に行動していいということ
学問の本当の目的とは何か―中津の旧友に贈る
日本を維持する気概を養い、社会に貢献する―前編の続き、中津の旧友に贈る〔ほか〕
困難な時代こそ自分の力で道を開け。近代化の中で武士道を和魂として昇華し学問の大切さを説いた福沢の代表的名著を読みやすく新訳。

百冊の人生書より一冊の『学問のすすめ』。

▼明治維新以来の、日本人の価値観の大転換期をむかえているともいえる現代において、われわれは、いかなる精神・考え方を拠り所として生きていくべきか。

▼福沢がいた明治という時代は、怒涛のごとく押し寄せた文明開化の波に翻弄される封建的日本人の体質を、一日もはやく「近代文明人」に生まれ変わらせる必要があった。よって福沢は、明治になり武士階級がなくなったとき、その価値観(つまり、サムライの精神をといた「武士道」)を、中流階級の知的階層にもとめるために、この『学問のすすめ』を書いたのである。「武士道」が上に立つものに訴えようとしたものを、市民が平等となった近代社会で、国民全員がもつべき価値観として平明に書いた本だったといえるのである。

▼福沢が本書でいう「独立自尊」の精神こそが、現実社会のなかで、「サムライ」の精神をもちながら生き抜くための精神といえるのではないだろうか。

[初編]天は人の上に人を造らず 
[第二編]学問こそ生きる力の源泉である 
[第三編]個人の独立があってこそ国家の独立がある 
[第四編]上に立つ者の責任とは何か

岬龍一郎[ミサキリュウイチロウ]
1946年生まれ。作家・評論家。早稲田大学を経て、情報会社・出版社の役員を歴任。退職後、著述業のかたわら、人材育成のために「人間経営塾」を主宰。国家公務員・地方公務員幹部研修、大手企業研修などの講師を務め、「人の上に立つ者の人間学」を説いている
管理人メモ
自分の収支決算書をときどき点検しろ。
生まれてこのかた「自分はいったい何をしてきたのか。
今、何をしているのか。これから何をすべきか」と自分で自分の身を点検する。
理論のみが立派でも行動が伴わなければ最低である
人を批判する前に自分をその立場におけ
人間は「人望ある人」にならなければならない
友達が多いと人生は100倍楽しくなる
福沢は少年のころから「人を呼び捨てにしたことはない」

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