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私の読書感想メモ
木村裕一 「あらしのよるに」
ある嵐の夜、真っ暗な小屋の中で、一匹のヤギと一匹のオオカミが出会います。 暗闇で互いの姿が見えず、風邪で嗅覚が鈍っている2匹は、相手の正体を知らぬまま、 おしゃべりを始めます。 大ヒットした「あらしのよるに」は、このようにして始まります。 会話の一つ一つに緊張感があり、サスペンスともコメディともとれる不思議な展開が魅力となっています。 あらしのよるに あらしの夜に小さな小屋で起こった或る出来事をスリリングに描いた傑作。 「食うもの」と「食われるもの」との会話は、まるで綱渡りのように危機感で満ちあふれています。 |
読者の皆さんへ
君はこれから命をかけても良いと思えるくらいの人や、やりたいことに出会えるかな?
もし出会えたら、それだけで十分幸せだと僕は思うんだ。
木村祐一
「あらしのよるに」 ある嵐の夜、真っ暗な小屋の中で、一匹のヤギと一匹のオオカミが出会います。 1匹のヤギが雨宿りに入った小屋に、1匹のオオカミが同じように雨宿りにやってきます。 暗闇で互いの姿が見えず、風邪で嗅覚が鈍っている2匹は、相手の正体を知らぬまま、おしゃべりを始めます。 大ヒットした「あらしのよるに」は、このようにして始まります。 会話の一つ一つに緊張感があり、サスペンスともコメディともとれる不思議な展開が魅力となっています。一作目でファンになった人の為に続編が5冊出版されました |
「あるはれたひに」 だーいすきなごちそうと、おともだちになっちゃったら、どうする。 ふたりっきりでいるときに、どんどんおなかがすいてきて、おいしそうなにおいがはなをかすめたら…。 あらしのよるにしりあった、ヤギとオオカミ。つぎのひに、おたがいのすがたをみた二ひきは。 |
「くものきれまに」 ともだちのともだちは、おともだち?「みんななかよく。」と、いわれたって…。ともだちになった、ヤギとオオカミ。こっそりまちあわせたのに、じゃまものが…。オオカミからみたら、ともだちのヤギのともだちは、だいすきなごちそう。ヤギからみたら、りょうほうともおともだち。 「秘密の友達」 その3びきが、いっしょになっちゃったら…。さあ!どうなる。 |
「きりのなかで」 ガブとまちあわせたのに、なかなかあえないメイ。きりのなかから、べつのオオカミのめがひかる… メイを他のオオカミから守ろうとするガブ。 「なにかあったらおいらが、たすけてやる。」というカブ。 谷そこからわきあがってくる霧の中にしずんでいった。まるで二匹の秘密をおおいかくすようかのように・・ |
「どしゃぶりのひに」 「ヤギとオオカミがおたがいに、あいずをしながら、二匹で歩いていた」とを見たよ。 仲間に広がって「あいつはいいオオカミ」だと答えるメイ。とてもきのあうおともだちにであったので、 なかまに、そのともだちのはなしをした。ところが、なかまは、そのともだちのわるいうわさをおしえてくれた。 二匹のことは秘密ではなくなってしまった。さあ、どっちをしんじたらいい。 はげしい雨のカ−テンが森中の動物たちの目から二匹の姿を静に消し去った。 |
「ふぶきのあした」 仲間を裏切ったガブをオオカミたちは絶対の許さなくて追われて逃げるガブとメイ。 何度となく大切な友人を食べたい欲求に駆られながらも必死に堪える狼と、 時折どこかへ出かけて血の匂いをさせて帰って来る友人に嫌悪感を覚えずにはいられない山羊。 どうしようもないと分っていても、時には相手を煩わしく負担に思い、時には自分自身に引け目を感じ、 さらには仲間達とのしがらみや干渉に苦しみながらも、2匹は友情を捨てることが出来ません。 長く続いた吹雪の中、寒さに弱い山羊は次第に衰弱していき、狼もまた空腹に苦しむのです。 狼は「自分が我慢できなくなる前に逃げろ」と言い、山羊は「自分を食べて欲しい」と懇願します。 しかし、山羊は狼の側を離れず、狼は自分の食料よりも山羊の餌となる草を見つけようと吹雪の中を歩き回るのです。 叫び声をあげながら最後の力をふりしぼって、ガブが走りだした。 先頭のオオカミたちが気がついてガブに襲いかかる。 しかしガブの体は白いかたまりとなり、ころがって、小さななだれをひきおこした。 やがてそれは・・ もうもうと雪けむりをあげながら大きな山の嵐となって何もかもすべてを洗い流していった。 |