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私の読書感想メモ
木下 順二著 夕鶴
木下 順二(きのした じゅんじ、1914年8月2日 - )は、東京都文京区本郷生まれの戯曲作家。 代表作に有名な『夕鶴』がある。日本劇作家協会顧問。 10代を熊本市で過ごし、旧制熊本中学(現熊本県立熊本高等学校)、第五高等学校を経て1936年(昭和11年)、 東京帝国大学文学部英文科に入学し、中野好夫のもとでシェイクスピアを専攻した。同大学院修士課程修了。 第二次世界大戦後,明治大学講師をつとめる傍ら『彦市ばなし』などの民話劇を経て1949年に『夕鶴』を発表. その他『風浪』(第一回岸田演劇賞受賞),『オットーと呼ばれる日本人』および東京裁判を題材とする『神と人とのあいだ』などで 戦後の日本演劇を代表する作家となる. また日本共産党のシンパとして、同党の支持層拡大の催しにも活発に参加している。 |
与ひょう あのなあ、今度はなあ、前の 二枚分も三枚分もの金で…… つ う (叫ぶ)わからない。あんたの 言うことがなんにもわからない。さっ きの人たちとお んなじだわ。 口の動く のが見えるだけ。声が聞こえるだけ。 だけど何を言ってるんだか… ああ、 あんたは、あんたが、とうとうあんた があの人たちのことばを、あたしにわ から ない世界のことばを話しだした… |
「あんたと二人きりで、この小さなうちの中で 静かに楽しく暮らしたいのよ。あんたは、ほかの人とは違う人。あたしの世界の人。」 |