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私の読書感想メモ

北村 薫【著】 冬のオペラ
◆三角の水◆蘭と韋駄天◆冬のオペラ
角川書店 (2002-05-25出版)

勤め先の二階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所。
わたし、姫宮あゆみが見かける巫は、ビア・ガーデンのボーイをしながら、コンビニエンス・ストアで働き、新聞配達をしていた。
名探偵といえども、事件がないときには働かなければ、食べていけないらしい。
そんな彼の記録者に志願したわたしだったが…。
真実が見えてしまう名探偵・巫弓彦と記録者であるわたしが出逢う哀しい三つの事件。

名探偵はなるのではない、存在であり意志である−−名探偵巫弓彦に出会った姫宮あゆみは、彼の記録者になった。
そして猛暑の下町、雨の上野、雪の京都で二人は、哀しくも残酷な三つの事件に遭遇する・・・。

北村薫[キタムラカオル]
昭和24(1949)年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中はミステリ・クラブに所属。
高校で教鞭を執りながら、昭和59年、創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。
平成元(1989)年、「空飛ぶ馬」でデビュー。
平成3年、「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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新潮社 (1999-07-01出版)

昭和40年代の初め。
わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。
それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた。
目覚めたのは桜木真理子42歳。
夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。
わたしは一体どうなってしまったのか。
独りぼっちだ―でも、わたしは進む。
心が体を歩ませる。
顔をあげ、『わたし』を生きていく。


夜の蝉
東京創元社 (1996-02-16出版)
呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く女性たち―ふたりの友人、姉―を核に、
ふと顔を覗かせた不可思議な事どもの内面にたゆたう論理性をすくいとって見せてくれる錦繍の三編。
色あざやかに紡ぎ出された人間模様に綾なす巧妙な伏線が読後の爽快感を誘う。
第四十四回日本推理作家協会賞を受賞し、覆面作家だった著者が素顔を公開するきっかけとなった第二作品集。