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私の読書感想メモ

神沢 利子【作】・渡辺 三郎【画】 フライパンが空をとんだら



◆フライパンが空をとんだら
◆いちごつみ
◆キミちゃんとかっぱのはなし
◆忍者はどこへ
大日本図書 (1988-02-28出版)
あとがき−神宮輝夫
神沢さんの主人公たちは、ほほをまっかにそめて、胸をはって、どんどん何処でも
進んでいきます。物語りの世界の中では、現実と空想のさかいを、やすやすと乗り越えていきます。
主人がとんできて
「こら、大事なさらを、みんな割ってしまったな」
「ぼくはもうふらふらです」」なにを、やどかりのチビのくせに、なまいきだぞ。
さぁ出ていけ、えい。これでもくれてやる」
主人がフライパンを投げつけた。
「すみません。さようなら」
「トムはおじぎをして、フライパンを拾い
「ではこれをもらっていきます」
すぐれた空想の物語に必ずある特質。
それは作者が確信をもって空想の世界を描いているということです。
神沢さんの作品は、物語中で、やれ人生だの、人間の愛とかを生で表現していないけれども
思想を読み取ることができます。

神沢 利子【作】・井上 洋介【絵】 くまの子ウーフ



◆さかなにはなぜしたがない◆ウーフはおしっこでできてるか??◆いざというときってどんなとき?◆きつつきのみつけたたから◆ちょうちょだけになぜなくの◆たからがふえるといそがしい◆おっことさないものなんだ?◆???◆くま一ぴきぶんはねずみ百ぴきぶんか
ポプラ社 (2001-09出版)
あそぶことが大すき。
たべることが大すき。
そして、かんがえることが大すきな、くまの子ウーフ。
ほら、きょうもウーフの「どうして?」がきこえてきます。
神沢利子[カンザワトシコ]
1924年、福岡県に生まれ、樺太(サハリン)で幼少期をすごす。文化学院文学部卒業。詩、童謡、絵本、童話、長編と、児童文学の第一線で活躍を続けている。日本児童文学者協会賞、サンケイ児童出版文化賞大賞、日本童謡賞、路傍の石文学賞、巌谷小波文芸賞、モービル児童文化大賞などを受賞。東京都在住
井上洋介[イノウエヨウスケ]
1931年、東京に生まれる。武蔵野美術学校西洋画科卒業。子どもの本の仕事からタブロー制作まで幅広い創作活動を精力的に続けている。小学館絵画賞など多くの賞を受賞。千葉県在住
「むかしは金持ちだって、歌にまで歌われたもんじゃったよ。」
こがね虫はいいました。
「ところが、いまじゃもんなしだって子どもが歌うよ。
金をいれたかばんを落っことしてからはな。」
「そのかばん、見つからないの。」
ウ−フはびっくりして尋ねました。
「ああ、ちょうちょにかまきり、ありにも聞いてまわったがね。
どこからもでてこなかったよ。
金なんて、そんなもんじゃよ。
くまちゃん、おまえもおっことしたり、なくしたりしないものだけ
もっていればいいのさ。」

ちびっこカムのぼうけん
北のはての国にすむカム。病気の母のため火の山の大男ガムリィとたたかい、
父をたずねて怪物三兄弟をやっつける壮大な冒険物語。
カムは、湖のそばにたち、金のユビワを北にむかって、三ど大きくふりました。
かあさんのびょうきをなおすイノチノクサをもとめて、火の山にすむ大オニ・ガムリイと対決するカム。
リズム感あふれる文章でつづる、スケールの大きなファンタジー。

「ちびっこカムのぼうけん」は1961年に出版されました。

鹿よおれの兄弟よ

福音館書店 (2004-01-29出版)

「おれは鹿の肉を食う。それはおれの血、おれの肉となる」。力強い詩と東洋的な細密画で、
読者をシベリアの神秘的な森へ誘います。いのちへの畏敬を謳いあげる美しい絵本。

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