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私の読書感想メモ

北山 哲【著】 なぜ夜に爪を切ってはいけないのか―日本の迷信に隠された知恵
角川SSコミュニケーションズ (2007-10-30出版)

「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」「茶柱が立つと幸先がいい」。
これらの言葉は、誰もが両親や祖父母から一度は耳にしたことがあるだろう。
科学万能の世においては廃れつつある伝統のひとつかもしれない。
しかし日本人は昔から、子どもをしつけるため、また自らの縁起を担ぐために、この「迷信」を連綿と言い伝えてきた。
これらの迷信はいったい、いつ、どこで、何のために生まれたのか?そこには、信心深く、しきたりを重んじる
昔の日本人の知恵が隠されていた。

第1章 行いを戒め、真摯に生きる知恵(夜に爪を切ると親の死に目に会えない;葬列に出会ったら親指を隠せ ほか)
第2章 世の中を賢く生き抜くための知恵(夜中にお金を数えると泥棒に入られる;ほうきを逆さまに立てると客が早く帰る ほか)
第3章 縁起を担いで、厄を払うための知恵(夜に口笛を吹くと蛇が出る;猫が棺桶をまたぐと死人が生き返る ほか)
第4章 行いで運を引き寄せる知恵(節分に自分の年齢の数だけ豆を食べると力がつく;大晦日の夜に早く寝ると白髪が増える ほか)
第5章 いつも不可解な男と女を知る知恵(丙午生まれの女房は亭主を食い殺す;五黄の寅の女は気が強い ほか)
第6章 健康に役立つ食べ物の知恵(ミョウガを食べると物忘れする;裸のままでいると雷様にヘソをとられる ほか)

北山哲[キタヤマテツ]
長年、編集制作会社で書籍編集に携わる。その後、取材執筆に専念。
ユニークな切り口を意識した情報発信は、幅広い読者層に受け入れられている。
本書では、日本人に受け継がれてきた「迷信」「俗信」を切り口に、垣間見える日本の文化を浮き彫りにしている
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

靴下をはいて寝ると親の死に目にあわない=寝床は神と接触する場所。
端午の節句に菖蒲湯にはいると病気にかからない=田植えをする「早乙女」だけが許されていた。
寝言に返事をしてはならない=昔は睡眠は仮死状態にあると考えられていた。夢をみることに恐怖があった。
鏡をまたいてはいけない=三種の神器
ほうきを逆さまに立てると客が早く帰る=昔のほうきは神にあげた稲から作った。ほうきに降りた神に頼む