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私の読書感想メモ

フョードル・ドストエフスキー著 カラマーゾフの兄弟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BE%E3%83%95%E3%81%AE%E5%85%84%E5%BC%9F

ドストエフスキー(1821年10月30日 - 1881年1月28日)はロシアの小説家、思想家である。
レフ・トルストイやアントン・チェーホフとともに19世紀後半のロシア文学を代表する文豪である。
その著作は、当時広まっていた理性万能主義(社会主義)思想に影響を受けた知識階級(インテリ)の暴力的な革命を否定し、
キリスト教に基づく魂の救済を訴えているとされる。実存主義の先駆者と評されることもある。

身の賭博好きな性質、シベリア流刑時代に悪化した持病のてんかん(側頭葉てんかんの一種と思われる。
恍惚感をともなう珍しいタイプのてんかん)などが創作に強い影響を与えている。

複雑な構成を持つ長大な作品で、信仰や死、国家と教会、貧困、父子・兄弟関係などさまざまなテーマを含む深遠な思想小説である。
イワンがアリョーシャに語る「大審問官」は特に有名。

『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作であり、世界の文学の傑作の一つと高く評価されている。

カラマーゾフの兄弟
地主フョードル・カラマーゾフの息子たち、性格がお互いにまったく異なる3人の兄弟ドミートリー、イワン、アレクセイ(アリョーシャ)と、フョードルの使用人で、
その息子であるとは認められていないスメルジャコフの物語である。フョードルの殺害、また、その事件をめぐる裁判を描く。
直情的な性格の長男ドミートリイは、借金に悩み、遺産の相続や、グルーシェンカという女をめぐって父親と激しくいがみ合う。
グルーシェンカのことが原因で、気位の高いカチェリーナとの婚約も破棄される。
皮肉屋で知的な次男のイワンは、カチェリーナのことを愛しており、カチェリーナを冷たくあしらう腹違いの兄ドミートリイに憤る。
皆に愛される性格の敬虔な三男アレクセイは敬愛する老僧ゾシマに導かれ、修道院での生活を始める。
フョードルが死体で発見されたとき、真っ先に嫌疑がかけられたのはドミートリイであった。
真犯人のスメルジャコフは、イワンに真実を告白してすぐに自殺してしまう。ドミートリイは有罪の判決を受け、シベリアへ流刑となる。

罪と罰
頭脳明晰ではあるが貧しい元大学生ラスコーリニコフが、「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」「選ばれた非凡人は、
新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ」という独自の犯罪理論をもとに、
金貸しの強欲狡猾な老婆を殺害し、奪った金で世の中のために善行をしようと企てるも、
殺害の現場に偶然居合わせたその妹まで殺害してしまう。この思いがけぬ殺人に、罪の意識が増長し、発狂していく。
しかし、ラスコーリニコフよりも惨憺たる生活を送る娼婦ソーニャが、家族のためにつくす徹底された自己犠牲の生き方に心をうたれ、
最後に自首をするまで様々な葛藤をして、人間回復への強烈な願望を訴えたヒューマニズムが描かれた小説。