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私の読書感想メモ

ヘルマン・ヘッセ( 1877年7月2日 - 1962年8月9日)は、ドイツの作家。
神学校に通っていたが逃げ出し、さまざまな職業につきながら作品を発表する。
テュービンゲンの本屋で店員をしていた話は有名で、その店にはのちにヘッセ本コーナーもつくられた。
風景や蝶々などの水彩画もよくし、南ドイツの風物のなかでの穏やかな人間の生き方を画いた作品群の他に、
かれの絵を添えた詩文集は、今でも人気がある。
神学校在学時に、「詩人になれないのなら、何にもなりたくない」といって悩み、不眠症とノイローゼに陥ってしまった。
結局学校を退学し、精神療養をして高校に転校した。だが、自らがどうしたら詩人になれるのか悩み、
高校をやめ本屋の見習いとなったが、三日であきらめ、消息を絶ってしまった。

7歳の頃、宣教師である父のつてで新島襄に会う。
スイスにて没
1946年に、『ガラス玉演戯』などの作品でノーベル文学賞を受賞。

車輪の下
周りの人々から期待され、その期待に踏み潰されてしまった少年を描いた、自伝的小説。
主人公ハンスは町一の秀才として神学校の入学試験に優秀な成績で合格する。将来を嘱望されるが、
神学校の仲間と触れているうちに勉学一筋に生きてきた自分の生き方に疑問を感じる。
そして周囲の期待に応えるために自らの欲望を押し殺してきた果てに、ハンスの細い心身は疲弊していく。
主人公・ハンスは、周りの期待に応えられず、自殺するところとなるのだが、ヘッセには母親がいて、
これがヘッセの立ち直るきっかけとなった。ハンスには母親がおらず、ここが小説と事実との大きな違いである。