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私の読書感想メモ

萩原 葉子【著】 輪廻の暦

新潮社 (1997-01-30出版)
空しい結婚生活は破綻した。
孤独な「朔太郎の娘」は、一人息子を育てながら、ようやく書くことで生きがいを見出す。
しかし、淡い恋も失い、昔、父を裏切り、自分を捨てた母を捜して引き取ったことで、
我儘と狂気に翻弄される嵐のような日々が始まった。
一族の酷薄な仕打ちと暗く閉ざされた青春を描いた衝撃のベストセラー「蕁麻の家」、
不幸な結婚を赤裸々に綴った「閉ざされた庭」につづく、著者渾身の自伝小説。
蕁麻の家ーいらくさの家
家族とは別世界に生きていた父、子を捨てて家を出た母。
祖母に虐待された暗い青春時代の告白『蕁麻の家』、
一族の残酷な仕打ちと戦時下の空しい結婚生活を赤裸に綴った『閉ざされた庭』、
離婚後、一人息子を育て、書くことに生きがいを見出しダンスに出会う現在までの完結編『輪廻の暦』―。
詩人朔太郎の娘の強靱な魂の記録。
書下ろしエッセイ「歳月―父・朔太郎への手紙」を併録する愛蔵版。

萩原葉子[ハギワラヨウコ]
1920年9月4日東京生まれ。詩人・萩原朔太郎の長女。精華高女卒。
著書に『父・萩原朔太郎』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『天上の花―三好達治抄』(田村俊子賞・新潮社文学賞)、
『蕁麻の家』三部作(「蕁麻の家」「閉ざされた庭」「輪廻の暦」/毎日芸術賞)など。2005年7月1日急逝