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私の読書感想メモ

灰谷健次郎   ひとりぼっちの動物園  全国学校図書館協議会 1992/09出版


灰谷健次郎[ハイタニケンジロウ]
1934年、兵庫県神戸市に生まれる。大阪学芸大学卒。十七年間の教師生活の後、沖縄・アジアを放浪。
その後作家活動に専念し、1974年に『兎の眼』を発表、多くの読者の共感を得る。1979年、路傍の石文学賞受賞

不就学児童にとりくんだ話題作。飼育係亀山さんの真けんな姿に心を開いていく少年を、あたたかいまなざしで描く。

あなたの知らないところにいろんな人生がある。
あなたの人生が
かけがえのないように
あなたの知らない人生も
また かけがえがない。
人を愛するということは
知らない人生を知るということだ

もくじ
だれも知らない
オシメちゃんは六年生
ベンケイさんの友達
ひとりぼっちの動物園
三ちゃんかえしてんか


あとがき
僕は17年間、学校の教師をしてきましたから、ずいぶん沢山の子どもたちと
出あったことになります。
そして一人一人の子どもたちに
それぞれ違った人生があることを、ぼくは知りませんでした。

つらい境遇の中で生きているものこそ、
他人に対して優しい思いやりをしめそうとしました。
もしこのような子どもたちと出会わなければ
ぼくはずいぶん傲慢な人間になっていただろうと思います。

いい人というのは他人の痛みを、自分の痛みのように感じてしまう人なのだと−

太陽の子

角川書店 (1998-06-25出版)

ふうちゃんは、神戸生まれの女の子。
おとうさんとおかあさんは沖縄出身で、神戸の下町で琉球料理の店「てだのふあ・おきなわ亭」を営んでいる。
やさしい常連さんたちに囲まれて明るく育ったふうちゃんだが、六年生になった頃、おとうさんが心の病気で苦しむようになる。
おとうさんの病気の原因は何なのか?ふうちゃんは、「沖縄と戦争」にその鍵があることに気づきはじめる…。
戦争は本当に終わっているのだろうか。
なぜおとうさんの心の中でだけ戦争は続くのか?今、日本人が本当に知らなくてはならないことがここにある。

天の瞳 あすなろ編〈1〉
角川書店 (2004-03-25出版)

乱闘事件で男子生徒が逮捕された。
それを知った一人の女生徒は「罪にならないためにわたしたちはなにができますか」と、先生に問うた。
その言葉に心を動かされた倫太郎たちは“一年七組からの手紙”として意見をまとめ、廊下に貼り出した。
だが、学校側はそれを取り外し頑な態度をとる。
誰かの問題ではなく、自分たちの問題として学校を変えていく。
そう決意した倫太郎はルイ、青ポン、ミツルたち仲間と、生徒、教師、保護者の三者集会を開こうと動き出す…。
シリーズ第七弾。
教育とは、生きることとは何かをみずみずしく問う、感動のライフワーク。


いのちまんだら
朝日新聞社 (2001-08-01出版)

一つの命は決して他者の命に奉仕するためにあるのじゃない―。
淡路島から沖縄・渡嘉敷島へ移り住んではや6年。
生きることを楽しむ人々の輪の中で学び育んだ、命のいとおしさ。
死者を想い、子供を信じることの大切さを説き続ける著者の、巌しくも慈愛に満ちたメッセージ。

いのちまんだら(夏の終わりに;老いの正体;肝苦りさ;人間の仕事;わたしの朝めし ほか)
小説を書こう―江国香織さんと
『天の瞳』のこと
わたしの子ども時代
母の一言
住井すゑという光芒〔ほか

先生 2年 おおつかしんじ
おれ、もう先生きらいじゃ
おれ、きょう目玉とびでるくらい
はらがたったぞ
おれ、となりの子に
しんせつにおしえてやっていたんやぞ
おれ、よそみなんかしてなかったぞ
せんせいでも手ついておやまれ
「しんじちゃんかんにんしてください」と
いってあやまれ
(亡くなった岡本太郎さんがこの詩を読み、この子供の怒りを、美しさと感じることのできる教師が何人いますか、とエッセイに書いた。)


舟で想う、畑で考える―自給自足をたのしむ心と体
第三書館 (1993-09-01出版)

淡路島で11年。
渡嘉敷島で2年。
自ら船を駆って二つの島を結び、自然なかたちで自然とつきあう、灰谷健次郎。
その流儀を語る。

淡路島で十一年、渡嘉敷島で二年あまり
消費的な遊び、生産的な遊び
都市にないもの、沖縄にあるもの
自然を大切にする、自然に大切にされる
文明という自然、そのままという自然
入り口の野菜作り、奥の深い野菜作り
頭の先だけの農業、足音を畑に伝える農業
おいしく食べる、おいしさを食べる〔ほか〕
喧騒の巷から淡路島の丘に畑をつくって移り住んで20年。舟を駆って沖縄渡嘉敷島に渡って10年。病める都会に気づいて気づかぬふりの日本社会の遅ればせながらの
自然回帰指向をいちはやく先取りしてきた灰谷健次郎が若者たちに語る「自然とのつきあい方」12のスタンスを全公開。

優しい時間
角川書店 (1999-04-25出版)

那覇の西南西に浮かぶ小さな島・渡嘉敷島。
世界一美しい珊瑚に囲まれ、「最後の楽園」と呼ぶにふさわしいこの島で暮らす著者・灰谷健次郎が、日々の生活の中で感じたこと、そして学んだことは―。
心の奥深くに染み込んでいく、珠玉のエッセイ。

地球儀にのらない島
健康について
島で暮らす
島便り
沢地久枝さんと―往復書簡
教師をやめた理由
子どもの本の可能性
ピースボートとわたし
醜い日本人、今
自然と教育〔ほか〕

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