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私の読書感想メモ

上野 正彦  死体の祈り 



死は怖くない、別れが怖いのだ。
二万体の死体をみた監察医が綴った生きる意味。

上野正彦[ウエノマサヒコ]
1929年茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。
1959年東京都監察医務院監察医となり、1984年同院長になる。
1989年退官後は、法医学評論家としてテレビ、雑誌などで活躍。
退官後に出版した『死体は語る』は大ベストセラーになった。
元、日本被害者学会理事。現在、お茶の水医療福祉専門学校グループ名誉校長。
杉並精神作業所アゲイン運営委員長
「うん、死んだ人はしゃべれないからね。誰かが死んでるって言って警察が集まってくる。
いったいこれ誰なんだ、なんで死んだんだとなる。そうすると監察医が呼ばれるわけ。
死んでる人を外から見ても分からないから、解剖しましょうとなる。
医者の判断で解剖できるのが監察医なんですよ。
それで解剖すると、死体は、真実を自ら喋り始める。私は病気で死んだんじゃありません、
青酸カリを飲まされて殺されちゃったんです、って言い出す人がいる
だから、死者と対話して、その人の人権を守るのが監察医であり、法医学なんですよ。
医者は、生きている人にかかわるでしょ。病気を治すのが主流。
死後、死体を調べるっていうのは特殊な職業ですよね。
2、3年やって臨床に戻ろうと思ってたんだけど、やってるうちに興味が出ちゃったんだよね。
俺しか死体の話を代弁する人間はいないな、と思った。
責任、自分の使命のようなものに目覚めちゃったわけだ」
管理人メモ
死体には種類がある。
青鬼−消化器系が一番先に腐りだすと身体が青くなる。
(胃酸が胃壁を腸は腸壁を消化する。生きているときは内容物だけを消化しなさいとの命令が下る)
黒鬼−腐敗臭も臭くなる。腐敗ガスが充満する
白鬼−軟部組織が融解してどろっとした黒い汁になって流れ出す。そして白骨。
夏は1週間で白骨。蛆虫がわいて卵を産む。
見えない死体の重さ
死後硬直は二十時間たつと最高になる。
スウェ−デンのことわざ
「親は十二人の子供を差別なく育てる。だけど十二人の子供は一人の親をもてあます」

死の雑学―舌を噛み切っても死ねない理由
イースト・プレス (2005-12-18出版)
仕事・遊び・災害・セックス…あらゆる日常に潜む死の危険から逃れるにはどうすればよいのか?死なないために知っておくこと。

第1章 日常に潜む死の危険1―こんなことをすると危ない
第2章 日常に潜む死の危険2―人はこんなことでも死ぬ
第3章 性にまつわる危険な話
第4章 社会的弱者を襲う死の危険1 子ども編
第5章 社会的弱者を襲う死の危険2 老人編
第6章 人体の不思議
第7章 死体の不思議
第8章 意外に多い勘違い

人間が体温が32度以下になると昏睡状態になる。転落による全身打撲とは内臓や骨がグチャグチャになっている。
男女の溺死体の違いはない。舌を噛み切っても死なない。