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私の読書感想メモ

大岡信著 瑞穂の国うた

大岡信[オオオカマコト]
詩人、評論家。1931年(昭和6)年、静岡県三島市生まれ。東大国文学科卒。
読売新聞社外報部記者のほか、明大、東京芸大の教授経験がある。
詩作は中学生の頃から始め、『記憶と現在』『春少女に』などの詩集がある。
同時に、深い造詣と鋭い視点から詩歌論・芸術論を展開。
歴程賞の『蕩児の家系』、読売文学賞の『紀貫之』をはじめ、『ことばの力』『うたげと孤心』などを発表。
1979年から「朝日新聞」に連載しているコラム「折々のうた」では菊池寛賞を受賞。
1995年(平成7年)、第51回恩賜賞・日本芸術院賞受賞。1996年、ストルーガ詩祭(マケドニア)で大賞「金冠賞」受賞。
1996年度「朝日賞」受賞。
1997年、文化功労者。2003年、文化勲章受章。日本芸術院会員

正岡子規の頭脳
彼の晩年は生きている姿としては悲惨です。ほとんど泣き叫んでいる晩年ですが彼の文章をみると、
命というものが充溢している。「愉快でたまらない」
彼は猛烈な勉強家で古来の俳句のいろいろな型を知っていた。
この「型を知っていた」ということが大きい。
俳句というものはただ一人の人の独特な考え方、感じ方を表現するものだという」だけでなく、
それより以前に、俳句という様式があり、伝承されてきたものがいっぱいある−
その型というものを子規は身につけていた。

子規と漱石の友情
漱石は25歳で死んだ兄嫁を好きだったらしい。