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私の読書感想メモ
五木寛之著 百寺巡礼 第一巻
奈良
旅の始めに 古いインドには人生を四つの時期に分ける考え方がある。 @ 学商規 若いうちにさまざななことを学び、経験を積む時期 A 家住期 社会に出て一家をかまえ、仕事に励む時期 B 林住期 生きるための仕事からリタイヤして、人生とは何かを思考する時期 |
いま、わたしたちのこころのふるさとを求めて 作家・五木寛之が、全国100の古寺を訪ねる。 |
寺を訪れることはこころの森林浴 奈良をはじめ、日本各地の寺には失われつつある“日本人のこころ”が今も息づいている。お寺を建てた人のこころ、それを支える人のこころ、境内にはそれらが見えないパワーとして漂っているのだという。寺を訪れるのは、いわばこころの森林たとえば、この旅で一番最初に訪れた室生寺。ここには国宝に指定されている五重塔がある。高さ十六・一メートルあまりで、屋外に現存する五重塔では日本一小さいとされる。浴なのだ。 千数百年もの昔、室生の山中に寺をつくること自体、大変だったに違いない。一歩一歩石段を踏みしめることで、寺についての知識がなくとも、そうした先人の苦労を体で感じられるのだという。 「僕はお寺へ行くことは観光気分でもいいと思う。そこで何かを感じさえすればいいんです。五重塔を見て怩ォれいだなぁ揩ニ素直に感動したり、石段を登って息切れをすることに意味があるのではないでしょうか」 「それに寺を歩けば、足腰も丈夫になります。室生寺の片道七百段もある石段を僕は撮影のために三度往復しましたが、あれは肉体年齢を計るいいバロメーターです。 http://www.hankyu-travel.com/100ji/nara/kataru3.html |
奈良
1 |
女たちの思いを包みこむ寺―――――――室生寺 |
2 |
現世での幸せを祈る観音信仰――――――長谷寺 |
3 |
時をスイングする2つの塔――――――――薬師寺 |
4 |
鑑真の精神が未来へ受け継がれていく――唐招堤寺 |
5 |
市井にひっそりとある宝石のような寺―――秋篠寺 |
6 | 聖徳太子への信仰の聖地――――――――法隆寺 |
7 |
半跏思惟像に自己を許されるひととき―――中宮寺 |
8 |
日本で最初の宗教戦争の舞台――――――飛鳥寺 |
9 |
浄土への思いがつのる不思議な寺――――當麻寺 |
10 |
日本が日本となるための大仏――――――東大寺 |
北陸
11 | 萱葺き屋根にこめられた信心 阿岸本誓寺(あぎしほんせいじ) |
12 | 城のような寺と異色の画家 妙成寺 |
13 | 罪を洗い流し、生まれ変わる寺 那谷寺 |
14 | 現代人の心を癒す修行道場 大乗寺 |
15 | 壮大な鉛瓦とつつましやかな花々 隋龍寺 |
16 | 門徒の寺内町から工の門前町へ 隋泉寺 |
17 | 生活こそは修行という道元の教え 永平寺 |
18 | 連如が作り出した幻の宗教都市 吉崎御坊 |
19 | 武人の祈りが胸に迫る寺 妙通寺 |
20 | 神と仏が共存する古代信仰の世界 神宮寺 |
五木寛之著 百寺巡礼 第3巻
京都 1
21 | 金閣寺―目もくらむような亀裂に輝く寺 |
22 | 銀閣寺―暗愁の四畳半でため息をつく将軍 |
23 | 神護寺―二つの巨星が出会い、別れた舞台 |
24 | 東寺―空海がプロデュースした立体曼荼羅 |
25 | 真如堂―物語の寺に念仏がはじまる |
26 | 東本願寺―親鸞の思いが生きつづける大寺 |
27 | 西本願寺―信じる力が生みだすエネルギー |
28 | 浄瑠璃寺―いのちの尊さを知る、浄瑠璃浄土 |
29 | 南禅寺―懐深き寺に流れた盛衰の時 |
30 | 清水寺―仏教の大海をゆうゆうと泳ぐ巨鯨 |
百寺巡礼 第4巻
滋賀・東海
31 | 三井寺―争いの果てに鐘は鳴り響 |
32 | 石山寺―母の思いと物語に救われる寺 |
33 | 延暦寺―最澄の思いが息づく霊山 |
34 | 西明寺―焼き討ちから伽藍を守った信仰の力 |
35 | 百済寺―生きものの命が輝く古刹 |
36 | 石塔寺(いしどうじ)―“石の海”でぬくもりを感じる寺 |
37 | 横蔵寺(よこくら)―最澄と山の民ゆかりの「美濃の正倉院」 |
38 | 華厳寺―人びとが生まれ変わる満願の寺 |
39 | 専修寺(せんじゅじ)―「念仏するこころ」という原点 |
40 | 永保寺(えいほうじ)―「坐禅石」で覚えたふしぎな感覚 |