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私の読書感想メモ

江坂 彰 定年後に笑う人

国、会社・家族のため懸命に働くのが生きがいというのは、貧しい時代の話。
いまは人それぞれがどんな生き方を選ぶかだ。勝ち組にはなれなかったけれど、負け組でもない。そんな人生が一番面白い! サラリーマンへの応援歌
評論家
 一九三六年京都府生れ。京都大学文学部卒。東急エージェンシー社マーケティング局長、関西支社長、
名古屋支社長を経て独立。評論活動に入る。

 サラリーマン時代は、マーケティングのプロとして管理職のキャリアが長く、「組織と人間」についての洞察には透徹したものがある。近年は、新しい時代の組織の在り方と個人の能力開発の視点から、年功序列・終身雇用に象徴されるいわゆる日本的経営の変革を主張している。また、「会社から見切りをつけられると、もうどうしていいのかわからなくなる。……ともかく孤独に強くなることは、……厳しい企業社会を生き抜くための心身の保身術として、最も大事なことである」(『人材格差の時代』)と、サラリーマンに応援歌も送りつづけている。

 著書に『冬の火花』(文春文庫、85年)、『勝つ人事負ける人事』(PHP研究所、96年)などがある
鹿児島の加治屋町から西郷・大久保利通・大山厳・東郷平八郎が出た。
池波正太郎−人きり半次郎・のちの桐野利明をこよなく愛してる
村田新八−西郷も大久保も、時代を背負ってたつ。−それほど期待されながら洋行から帰ってきたら栄耀栄華の東京ではなく鹿児島に帰ってしまった。
勝ち組と負け組みと二者択一が流行っているが、それは人間を矮小化する
長州−真っ先に倒幕の兵をあげて惜しい人材を次々に失ってしまった。
木戸孝允は頭が鋭いが暗くてひがみっぽい。
伊藤博文−金銭にはきれいだが、権力に対する嗅覚が鋭く、要領がよすぎる所がある。
自分をひきあげてくれた恩人木戸から、大久保へ忠誠心をたくみに移動っさえている。
山県有朋−冷え冷えとした権力者で名誉とお金が大好き
勝海舟−見識・手腕の老練さ・胆力においてとびぬけている。桜田門の変の時に幕府を見限り、新しい日本を考えていた。
福沢諭吉は幕府の中核にいながら、一戦も交えず、おめおめと明治政府の海軍卿になった海舟の変節を攻撃したが
これに対して海舟は
「行臓(こうぞう)は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与(あずか)らずと存候」
辞世の句「これでオシマイ」
西行−悔いのない人生を送った人−西行法師終えんの地として知られる弘川寺−1190)春、桜が咲く二月十六日、”願はくは花の下にて春死なむ
      そのきさらぎの望月のころ”

後書きより
チャップリン−「ライムライト」より−「生きていくのに必要なのは勇気と想像力とほんの少しのお金」