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私の読書感想メモ


丘 修三【作】   ぼくのお姉さん
偕成社 (2002-09出版)

障害を持つ姉が働いて得た、はじめてのお給料。
このお給料が家族にもたらす小さな奇跡を描いた表題作他、六人の主人公が体験した胸の奥の痛み。
坪田譲治文学賞、新美南吉児童文学賞、児童文学者協会新人賞、
赤い鳥さし絵賞等、数かずの受賞に輝いた、感動の連作短編集。
作者、丘修三さんの名前は「世の中ちょっとおかしいぞ」の意味が込められているそうです
ぼくのお姉さん
友だちにからかわれダウン症の姉がうとましくなる。
しかし姉が初めてもらった給料でご馳走した夜、宿題の作文の第一行目ら「ぼくのお姉さんは障害者です」と力強く書く。

第二話「歯型」は、脳性マヒの少年をいじめたぼくの仲間の一人が足をかまれ大けがをする。
校長先生を前にしてもぼくたちはついに真実を告白することができない。
ぼくの心に消えることのない少年の歯型が残った。
「ぼく」は友人と3人がかりで、「あの子」をけったり、ぶったりしたことを隠し通してしまいました。
言葉が不自由な「あの子」は、頭や胸をこぶしでたたいて泣きました。
例えば外国語で議論をしようとしたらどうでしょう。
言いたいことをうまく伝えられないとき、悔しい思いをするのは健常者も同じです。
また、このようなことがあったら「ぼく」はどう行動するでしょうか。

歯型

「ぼく」は友人と3人がかりで、「あの子」をけったり、ぶったりしたことを隠し通してしまいました。
言葉が不自由な「あの子」は、頭や胸をこぶしでたたいて泣きました。
僕の心に歯型がついた。