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私の読書感想メモ


ファージョン,エリナー[ファージョン,エリナー][Farjeon,Eleanor]動物会議


1881‐1965。イギリスの詩人・作家。父は流行作家、母はアメリカの有名な俳優の娘だった。
芸術的な雰囲気にみちた家庭で本に埋もれて育ち、正規の教育は受けなかった。
『リンゴ畑のマーティン・ピピン』で作家としての地位を確立。
D.H.ロレンス、デ・ラ・メアなどと交流を深め、みずみずしい感性と想像力で美しい物語や詩を紡ぎだした。
「本の小べや」と名づけた自選短編集で、カーネギー賞と第1回国際アンデルセン賞を受賞
石井桃子[イシイモモコ]
1907年、浦和市生まれ。日本女子大学卒業。編集者・作家・翻訳家として、
また児童図書館活動の草分けとして、戦後の児童文学界をリードしてきた
書籍内容

エーリヒ・ケストナー
二つの世界大戦。その戦間期にあって文学活動を開始したケストナー。
第二次大戦中は口を封じられながらも祖国に踏みとどまって歴史を凝視し続けたケストナー。
戦後は核の現実にあって、人間の喪ってはならないものに目を向け続けた抵抗の作家ケストナー。
21世紀初頭の混迷の時代を切り開くガイドとして、いまケストナーは不死鳥のごとく甦る。
ケストナーに取り組んできた文学教育研究者集団がおくるケストナー文学の案内書。

会議ばかりしていて戦争の犠牲となる子供たちに思いを向けようとしない政府の役人たちに
業を煮やしたゾウのオスカールが、世界中の動物たちに招集をかけて動物ビルで動物会議を開くことにするのですが、
その目的が「こどもたちを守るため」であるのは素晴らしい視点としか言いようがありません。
しかもその会議がケープタウンで開かれる大統領会議と同じ日に始まるようにしたところなどもうまい。
 いろいろなどたばたがあった後、ようやく動物たちが人間たちに提案した条約が承認されるのです
.

管理人コメント
子供のために世界に平和を!という観点で小説が書かれてそれが評価された。
会議の為の会議は確かに多いように感じる。
飛ぶ教室−ケストナー
「賢さを伴わない勇気は乱暴であり、勇気を伴わない賢さなどはくそにもなりません! 
世界の歴史には、おろかな連中が勇気をもち、賢い人たちが臆病だったような時代がいくらもあります」