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私の読書感想メモ


遠藤周作著  話し上手聞き上手



対談傑作選。、吉田茂VS徳川夢声、鈴木大拙VS武田泰淳他、笑いあり、涙ありの14編
来し方を思う涙の耳に入り(藤本真澄=山口瞳)
芥川龍之介を語る(大岡昇平=芥川比呂志)
銃後と戦後の女の旅路(佐藤愛子=田辺聖子)
泣かされました新婚時代(佐藤寛子=遠藤周作)
飲み屋の燗番(井上ひさし=田辺茂一)
教祖ご託宣篇(五味康祐=吉行淳之介)
宰相大いに語る(吉田茂=徳川夢声)
倚松庵日常(谷崎松子=丸谷才一)
釣談義浮世問答(井伏鱒二=開高健)
日本人と京都(司馬遼太郎=山崎正和)
剣か花か(三島由紀夫=野坂昭如)
諸行無常(鈴木大拙=武田泰淳)
(司馬遼太郎=山崎正和)
明治時代はさびれる一方
明治後半に京都大学の設置−東京をはねとばされた学者達がきて始めて京都を認識する。
何千人もの国家事業によるお金が町におちて経済的に京都を活気ずける。
それまではただ自然にある古き都でさびれる一方だった。
古い寺社は残っていても美学的・文化的な見方は確立していなかった。
(大正以降のこと)
それまでの京都人の生活空間には京都全体というよりも地域。
吉田山・銀閣寺・北白川−学者村・そして町方。
祇園−建仁寺から白川が流れている古門前まで。
京都人は自分用とそうでないものに分ける。
漬物なら自分はすぐき・輸出は千枚付け。
小野寺十内−忠臣蔵に出てくるがその仕事は京都のデザインを教えるため。
ほめことばにはとげがある。京都には褒め言葉が少ない。
純粋にほめる言葉「よろしなぁ」
「ようおきばりやすなぁ」−がつがつしている。
「まめなお人や」−落ち着きのない人
大阪と京都−大阪は瀬戸内文化圏
京都−日本海文化圏

狐狸庵閑話

新潮社 (2001-06-01出版)
世のため人のためには何一つなさず人里離れた庵に隠れ住む謎の老人「狐狸庵山人」。
風流な世捨人を自称しつつ、実態はひたすらグータラに徹する毎日。
しかし持ち前のコドモのような好奇心が疼くや、万年床から脱兎の如くに飛び出し、行く先々で珍騒動を巻き起こしては、人々を呆れさせるのであった…。
表題のエッセイ集に「古今百馬鹿」「現代の快人物」も併録して痛快度3倍。

狐狸庵閑話
古今百馬鹿
現代の快人物


最後の殉教者   講談社 1984/12出版
【内容紹介】
江戸末期の浦上四番崩れと呼ばれる迫害に材を取った、著者が拓いた独自の切支丹文学の先駆をなす
名作「最後の殉教者」はじめ、若き日のフランス留学体験から生まれた「コウリッジ館」「ジュルダン病院」「異郷の友」「男と猿と」
「従軍司祭」など珠玉作10編を収録。遠藤文学の軌跡を集約する必読の純文学短編集。


楽天主義のすすめ―生きているのが楽しくなる 「狐狸庵閑話」より

青春出版社 (1999-03-20出版)
題して狐狸庵閑話という。
狐狸庵とは江戸日本橋を離るること八里、柿生の村とよばるる山里に世を厭って結んだ我が庵の名であるが、また、この狐狸庵閑話は、コリャ、アカンワともお読み頂きたい。
昔、駒場に住んでいた頃、足しげく遊びにきた友だちも、流石ここまでは訪れることも稀である。
昼は経を読み、夜は狐狸を友としとまではいかないが、読書に飽きると庵をとりまく雑木林に遊ぶ野鳥の群を眺めて楽しみ、日暮れれば夕餉そこそこにすませて風の音、雨の音に耳すます世捨人の生活である。

メイワク人間へ
イタズラ人間へ
ウッカリ人間へ
イジワル人間へ
オトボケ人間へ
ウソツキ人間へ
マジメ人間へ
メソメソ人間へ
ホラフキ人間へ
ユウウツ人間へ〔ほか〕

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